【超異分野学会 豊橋フォーラム2025】知識製造イグニッションを実施決定!(事前エントリー締切 11月27日)

【超異分野学会 豊橋フォーラム2025】知識製造イグニッションを実施決定!(事前エントリー締切 11月27日)

株式会社リバネス(以下「リバネス」)は、株式会社サイエンス・クリエイト(豊橋市補助事業)、豊橋技術科学大学、東三河スタートアップ推進協議会と共に、超異分野学会 豊橋フォーラム2025(2025年11月29日(土))内にて、参加者同士の連携プロジェクト創出プログラム「知識製造イグニッション」を実施します。

知識製造イグニッション(イグニッション:点火、着火)は、現場に集まる異分野の研究者やベンチャー、事業会社、生産者どうしで行うプロジェクトプロトタイピングのプログラムです。当日の対話から生まれた連携プロジェクト案を、プロジェクト発案者がスライド1枚で具体化して当日のピッチセッションで発表していただき、パートナー企業から選ばれたプロジェクト案をリバネスも伴走支援しながら具体化していきます。
本フォーラムでは豊橋技術科学大学の研究者とFloatmeal株式会社が、イグニッションパートナーとして参画し、参加者のみなさまからの提案を受けます。

知識製造イグニッションへの参加方法は以下に詳細を記載していますので、ご確認の上ぜひご参加ください。11/27(木)までの事前エントリーを活用いただけると、パートナーとの議論をリバネスのスタッフが優先的に支援いたします。多くの方と議論し、この場から新しい価値の創造ができますと幸いです。

知識製造イグニッション 開催概要

超異分野学会 豊橋フォーラム2025 内にて実施

【日時】2025年11月29日(土)10:30~17:30
【場所】豊橋サイエンスコア(愛知県豊橋市西幸町字浜池333-9)
【対象】アカデミア、地元事業者、ベンチャー、大企業、町工場、生産者、自治体、中学・高校生・高専生 etc
【主催】株式会社サイエンス・クリエイト(豊橋市補助事業)、株式会社リバネス、豊橋技科学大学、東三河スタートアップ推進協議会
【WEB】https://hic.lne.st/schedule/toyohashi2025/

募集中のテーマ

①豊橋技科大 スマートシティ/スマートファクトリー賞
「“いつ・どこ”がわかるから生まれる新サービス――10cm級位置推定VGMの活用」
イグニッションパートナー:豊橋技術科学大学
機械工学系 准教授 高橋淳二先生

高橋研究室は、VGM(Visual-Geometric Matching)位置推定を中核に、現場の「もの・人・ロボット」が10cmオーダーで“いま・ここ”を共有できる世界を目指しています。

10cm級位置推定技術の可能性
VGM技術は、屋内版GPSのように機能し、工場や公共施設に限らず、周辺に人工物が見える屋外空間(駐車場・キャンパス等)にも適用可能です。位置が前提になると、ライドシェアサービスや宅配サービスがGPSの普及で成立したように、全く新しいサービスが創出されるものと期待しています。

「10cm級の位置情報」を前提にした新サービス例
・モノの貸し借りを柔軟化するシェアリング
・どこでもクローク/移動式コインロッカー
・行動履歴を活用した人物・PW認証
・ロボット/ドローンの自律運用

VGMは、既存機器や汎用カメラとも組み合わせやすく、高精度・低運用負荷で現場実装を後押しします。

VGMの適用エリアを広げる「3Dモデル製造」
VGMの鍵は環境3Dモデルです。効率的な点群収集、点群からの高速モデリング、PLATEAU等の都市モデルの活用、既存の設計図・施工図からの半自動3D化など、モデル製造の革新に挑む仲間も募集いたします。現在、豊橋中央図書館1F、豊橋市まちなか図書館、豊橋技科大2F、emCAMPUS STUDIO 5F、市内工場でモデルを整備・運用中ですので、これらを使った実証案も、新たな対象施設の提案も歓迎です。
共創により豊橋技科大発のスマートシティ/スマートファクトリー技術の社会実装を加速していきたいと考えていますので、10cm級位置推定を前提にした新サービス、および3Dモデル製造の革新に関する自由な発想をお寄せください。

 

②豊橋技科大 スマートアグリ/マルチモーダルセンシング賞
「“人に見えない何か”を見える化することで社会を変える共創アイデア」
イグニッションパートナー:豊橋技術科学大学
次世代半導体・センサ科学研究所 准教授 野田俊彦先生

野田研究室は、CMOS/MEMS技術に基づくスマートセンシングを中核に、複数のイオン・化学成分・匂いなどを同時に“見える化”するマルチモーダルセンサと、その機械学習型データ解析の研究開発を推進しています。

農業×マルチモーダルセンシングの可能性
農業(植物工場・温室)で重要な養分・水分・pH・温度などを網羅計測し、生育の最適制御と収量最大化につなげるセンサ〜システム一体の実装を目指しています。 CMOS集積回路を核にしたマルチイオン・マルチケミカル計測と匂い(ガス)センシングを組み合わせれば、栽培養液・土壌・植物体内の状態を空間分布として可視化できます。これにより、施肥・給液・環境制御をデータ駆動で最適化し、病害の兆候検知や品種・レシピ開発にも展開可能です。その他、介護・医療、バイオサイエンスなどへの横展開も視野に入れています。
産業化を加速する共創テーマ例
・用途開発/規格化:食品・飼料向け品質指標、ラボ〜現場のスルー評価系、標準試料・表示基準
・フィールド実証:植物工場・温室・養液循環設備での連続監視と制御の実証、収量・歩留まり評価
現在、研究室では複数イオン・化学成分・匂いの同時計測デバイスと、その社会実装に向けた計測システムの構築を進めています。実地での共同実証、量産・装置化、データサービス化のパートナーを広く募集します。

 

③Floatmeal賞
「高タンパクで多様な栄養素を含む食用ウキクサの生産、収穫、加工、活用につながるアイデア」
イグニッションパートナー:Floatmeal株式会社

Floatmealは、水面に育つ小型水生植物ウォルフィアの施設栽培・加工・用途開発を通じて、豊橋の地から持続可能なタンパク供給を実装することを目指しています。

ウォルフィア産業化の可能性
ウォルフィアはウキクサの仲間で、食経験のある植物性素材として高タンパク質である点に注目が集まっています。温室などの施設栽培と組み合わせやすく、生産から加工までの一貫設計によって、食品・飼料の両面で新たな価値創出が期待されます。

ウォルフィアを活用した用途例
・食品素材化:粉末/ペースト化による飲料、麺・ベーカリー、スナック等
・高タンパク質メニューの置換・補完:学校・病院・外食向けのレシピ開発
・飼料・養殖原料:配合飼料や水産養殖への適用検討
・地域循環モデル:水質・栄養管理とエネルギー利用を組み合わせた低環境負荷の生産

ウォルフィアの産業化は、既存の食品・飼料サプライチェーンに新たな選択肢を与えるポテンシャルを有しています。

産業化の可能性を高め、実装を加速する共創
栽培の生産性向上(光・栄養・水質制御、センシング/データ化)、収穫・前処理の効率化(装置設計・工程最適化)、加工と品質標準化(風味・色調・機能性のチューニング、規格設計)、用途開発(B2B原料/最終製品の試作・評価)、事業化設計(スケール設計、認証・表示対応、販路共創)を一緒に推進いただけるパートナーを募集します。私たちは北海道で創業し、豊橋を次の挑戦の場と位置づけています。共創により、ウォルフィア発のアグリフード/サステナビリティの社会実装を加速していきたいと考えていますので、栽培・装置・加工・食品開発・流通まで、自由な発想をお寄せください。

参加方法

STEP0 事前エントリー
11/12(水)〜11/27(木)24:00
事前エントリーフォーム▼より140文字程度で、連携アイデアの概要をご記入下さい。

 

★事前エントリーの特典
①リバネスのコミュニケーターからのサポート
メール等でアイデアに対してのコメントや、連携仮説のブラッシュアップ、他の発表者で更に連携できそうな方のご紹介 などを実施します。

②当日のイグニッションパートナー企業とのディスカッション枠の先着予約権
当日のポスター&ブースコアタイムにおいて、イグニッションパートナー企業ブースでのディスカッション枠の先着予約が可能です。ご自身の発表コアタイムと重ならない時間帯で、スタッフにて先着順に割り振り、予約時間を事前にお伝えします。

STEP1【当日】 連携アイデアのディスカッション
11/29(土)11:40〜13:00 ポスター&ブースコアタイム
●超異分野学会当日、ポスター&ブースコアタイムにてイグニッションパートナー企業や参加者どうしでディスカッションを行い、アイデアを深めていただきます。

●会場内のイグニッションパートナー企業ブースでは、担当者と直接議論ができます。★事前エントリーした方はディスカッション枠の先着予約の対象者となります。

STEP2【当日】 本エントリー
11/29(土)13:15 締切
●ディスカッションで深まった連携アイデアをエントリーいただきます。

●個人または参加者同士でのコラボレーションも歓迎します。

●エントリーフォームは事前告知及び当日案内します。

STEP3【当日】 セッション内で3分間のショートピッチ(+質疑応答)
11/29(土)15:50〜16:45 セッション「知識製造イグニッション」@ホール
●応募チームにはセッション内で連携アイデアについてプレゼンテーションしていただきます。(応募者多数の場合、選考を行う可能性あり)

●イグニッションパートナー企業に加え、他の参加者や行政などのプレイヤーも聴衆にいる中で、多くの人に向けてアイデアを共有する事で、地域を巻き込み、実現へ向けたサポートも得やすくなります。

STEP4【当日】 閉会式
11/29(土)17:00〜17:20
イグニッションパートナーから審査結果の発表と表彰を行います。

背景

学会や展示会など多くの参加者が集う場では、参加者同士のディスカッションから様々な連携アイデアが生まれます。しかし、連携アイデアが生まれても具体化まで進まないケースも多くあります。また、イベント当日には人が多すぎて、思うように話せないといった場面も見受けられました。

2011年から超異分野学会を運営するリバネスでは、分野や職種、年齢も異なる参加者が集まる場から、いかにして学際的な研究テーマや世界を変えうるプロジェクトを生み出し、世に実装していくかを模索してきました。現場や事後でのリバネスのコミュニケーターによるフォローなど、議論の活性化とその後のプロジェクト組成を促す取り組みも超異分野学会では標準的に行うようになりました。2022年からは、異分野の研究者やベンチャー、企業のコラボレーションを促すための新たな仕掛けとして、「知識製造イグニッション」を開始しました。

豊橋フォーラムでも昨年度から知識製造イグニッションを行い、実際に連携プロジェクトが生まれております。本年度もパートナー企業から、フォーラムを起点として成し遂げたいことを事前にテーマとして公開いただきました。ポスター発表者や一般参加者の方も、テーマをとっかかりとして、この場を活用して新しい事を仕掛けていきましょう。

知識と知識の組み合わせによって新たな知識をつくりだすこと。そして新たな知識によって未解決の課題を解決することをリバネスでは知識製造と呼んでいます。この知識製造イグニッションが豊橋から新たな知識を生み出す“点火”の機会となることを目指しております。

 

本件に関するお問い合わせは以下までお願いします。

株式会社リバネス
担当:岡崎、八木
MAIL: [email protected]
TEL: 03-5227-4198