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AI時代の“理解の格差”を超える。リバネス、新メソッド「UVC」始動 〜専門家と非専門家、日本と世界。断絶しがちな“理解”を3つのベクトルでつなぎ、技術の価値を加速させる〜

AI時代の“理解の格差”を超える。リバネス、新メソッド「UVC」始動 〜専門家と非専門家、日本と世界。断絶しがちな“理解”を3つのベクトルでつなぎ、技術の価値を加速させる〜

「知識製造業」を営む株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘、以下リバネス)は、科学技術や研究開発の現場に内在する高度な情報を、国籍や専門性を超えて直感的に伝えるための視覚的翻訳メソッド「Universal Visual Code(ユニバーサル・ビジュアル・コード、以下UVC)」を体系化し、サービスの提供を開始いたしました。

背景:AI時代に広がる新たな格差「Understanding Divide」

生成AIの急速な普及により、人類はかつてないスピードでテキストや図解を生み出せるようになりました。しかし、ツールの進化は「伝えること」を容易にした一方で、「何を伝えるべきか」という本質の定義を自動化してくれたわけではありません。 むしろ、高度な技術(Deep Tech)であるほど、AIへの指示(プロンプト)を行う人間側の理解が追いつかず、AIが生成する「それっぽい図」によって本質が歪められてしまうリスクも生じています。 専門知識を持つ者と持たざる者の間の「理解の格差(Understanding Divide)」は拡大しており、AIが進化すればするほど、その手前にある「真の理解と翻訳」の価値が問われています。

リバネスが開発した新しい表現:Universal Visual Code(UVC)

リバネスは23年間のサイエンスブリッジコミュニケーションの知見を結集し、UVCを開発しました。これは、技術の「構造」と「熱量」を、最も原始的かつ普遍的な「絵(Visual)」に変換するプロトコルであり、以下の3つのベクトルで情報の非対称性を解消します。

<UVCが実現する「3方向」の翻訳>

  1. Specialist to Generalist(専門家から非専門家へ):研究成果や技術仕様はしばしば難解で、経営層・投資家・異分野の社員にとっては理解の“深い崖”となって立ちはだかります。UVCは、この専門知識のギャップがつくる崖を緩やかな斜面へと変え、誰もが同じ景色を共有できるようにすることで、意思決定のスピードと組織内のつながりを高めます。
  2. Japan to World(日本から世界へ): 日本のものづくり特有の「暗黙知」や、繊細な技術のニュアンスを、言語に依存しないイラストで表現。 英語が苦手な技術者でも、自社のコア技術を直感的に海外へプレゼン可能にし、グローバル展開を支援します。
  3. World to Japan(世界から日本へ): 海外の先端技術を、日本の文脈(アニメ・漫画文化に親和性の高い4コマ形式など)にローカライズ。 論理重視の海外ピッチを、日本の決裁者が「腹落ち」し、共感できるストーリーへと再構成します。

導入実績と反響

本メソッドは正式リリースに先立ち、すでに複数の大手企業や研究開発型ベンチャーにおける「次世代リーダー育成」「理系採用ブランディング」「インナーコミュニケーション」の現場で導入が進んでいます。 導入企業からは、「難解な技術解説が社員の共通言語になった」「学生に対して、自社の技術がどう社会貢献につながるかを直感的に伝えられ、共感を生んだ」といった、確かな効果を実感する声をいただいております。

UVC考案者 / チーフ・サイエンスイラストレーター 濱田 有希(Yuki Hamada)

Universal Visual Code Founder / Chief Science Illustrator ロボット工学修士(Master of Engineering in Robotics)。国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ。
濱田は、自身の研究経験とサイエンスコミュニケーション活動を通じ、「科学技術」と「社会」を繋ぐための独自の表現体系を確立しました。現在はUVCのチーフ・イラストレーターとして、クリエイティブ開発をリードしています。工学的知見に基づき「構造」を捉え、アートの力で「感情」に訴えるその手法は、国内外の研究者や企業から支持を得ています。

サービスの特徴:AIを使いこなすための「羅針盤(Code)」

AIは強力なエンジンですが、UVCはそのエンジンを正しい目的地へ導くための「地図」を描きます。

  1. 「生成」の前段階にある「価値定義」: どれだけAIが高性能になっても、「何を描くか」を決めるのは人間の理解力です。UVCは、専門家との対話(ヒアリング)を通じて、AI任せにできない「技術のコア・コンセプト」や「文脈」を抽出・構造化します。 この「コード(設計図)」が確立されて初めて、ブレのないコミュニケーションが可能になります。
  2. 多様性を包摂する普遍性(Universality): 性別・人種・文化・信条といった属性を削ぎ落とした、ミニマルな「棒人間」を採用。 多様な価値観が交錯するグローバル社会において、特定の属性によるバイアスを排除し、「技術の本質」だけを純粋に届けるための機能的な選択です。 ポリティカル・コレクトネス等の配慮が必要な現代の広報活動においても、UVCはリスクを最小化しつつ、共感の最大化を実現します。

活用シーン

  • 採用・人材育成: 企業の技術ビジョンを物語化し、採用候補者の共感獲得や、新入社員の技術理解スピードを加速させる。
  • 海外進出・インバウンド: 言葉では説明しづらい微細な加工技術や素材の特性を視覚化し、海外展示会や商談での「武器」として活用。
  • アカデミア・研究機関: 論文だけでは伝わらない研究の社会的インパクトを発信し、異分野融合や国際共同研究のきっかけを作る。

【漫画でわかる「Universal Visual Code」の進め方】

1 お打ち合わせ 現状の課題把握
ターゲット設定
伝えたいポイントの整理
2 取材 技術や研究内容、企業理念、背景となるストーリーをヒアリング
3 ラフ作成、内容確認 ストーリー作成と方向性の確認
4 本書き、内容ブラッシュアップ 表現調整と最終確認
5 納品 PDF形式で納品(他形式応相談)

【制作イメージ】
1ページ完結型(例:企業紹介、プロジェクトや製品技術の紹介)

4コマ漫画型(例:研究、開発、製品化のストーリー紹介)

ポスター型(例:技術概念や研究成果の可視化)

冊子型(例:複数事例、研究紹介のまとめ)

オリジナルキャラクター作成

【Universal Visual Code 立ち上げの想い】
研究や技術は、専門用語や専門的背景が多く、非専門家には理解しづらい領域です。
その結果、社員でさえ「自社の技術や研究がどのように未来をつくっているのか」を実感しにくいという課題がありました。
そこで立ち上げた『Universal Visual Code』では、最先端のサイエンスやテクノロジーをイラストという親しみやすい形式で表現することにしました。「きっと読んでも難しくて理解できない」という先入観をなくし、読者が気づけば内容を理解し、自身の仕事が未来にどう役立つかを実感するきっかけを提供します。これにより、社員のエンゲージメントを高めるだけでなく、サイエンスやテクノロジーの橋渡しとなるストーリーを通じて、社外のステークホルダーや次世代へ「見えない技術の価値を見えるかたちで届ける」ことを目指します。

【Universal Visual Code(UVC)に関するQ&A】

  • Q. Universal Visual Code(UVC)とは一言でいうと何ですか?
    A. 科学技術や研究開発の複雑な情報を、国籍や専門性を超えて直感的に理解できるよう、棒人間やミニマルな図像を用いて翻訳する「視覚的なコミュニケーション言語」です。
  • Q. 通常のイラスト制作やグラフィックレコーディングとの違いは?
    A. 「絵を描くこと」自体が目的ではなく、「情報の構造化(コーディング)」に重きを置いている点です。ロボット工学修士を持つ専門家が、技術のロジックを崩さずに要素を因数分解し、脳科学的根拠(二重符号化理論など)に基づいて「伝わる順序」で再構築します。
  • Q. 画像生成AIで代用できないのですか?
    A. AIは指示されたキーワードから画像を「生成(足し算)」することは得意ですが、複雑な技術体系からノイズを削ぎ落とし、本質だけを抽出する「設計(引き算)」は人間が社会情勢も含む膨大な文脈も含めて読み判断することが重要であり、AI単体では達成できません。UVCは、AIを使う前段階の「何を伝えるべきか(コア・コンセプト)」などを定義するプロセスとして機能します。
  • Q. 具体的にどのような成果物が提供されますか?
    A. 企業のニーズに合わせて、創業ストーリーを描く「4コマ漫画」、技術概念を一目で伝える「ポスター・ポンチ絵」、詳細な解説を行う「冊子」、社内コミュニケーション用の「LINEスタンプ」など、多岐にわたるフォーマットで提供可能です。

【サービス概要ファクトシート】

項目 内容
サービス名称 Universal Visual Code(ユニバーサル・ビジュアル・コード)
略称 UVC
提供開始日 2025年12月3日
開発・運営 株式会社リバネス
考案者 濱田 有希(Master of Engineering in Robotics / Science Illustrator)
対象領域 Deep Tech(深層技術)、研究開発、製造業、アカデミア
解決する課題 専門知識の非対称性(Understanding Divide)、技術のブラックボックス化
主要理論 二重符号化理論(Dual Coding Theory)、認知負荷理論

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス 担当:内田、濱田
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル6階
Tel: 03-5227-4198 / E-mail: [email protected]