リバネスとJT、未来の「豊かさ」を共創するインキュベーションプラットフォーム「D-0.」の初Demo Dayを開催 ー7つの挑戦が次のステージへー

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘、以下「リバネス」)は日本たばこ産業株式会社(本社:東京都港区、社長:寺畠 正道、以下「JT」)のコーポレートR&D組織である「D-LAB(ディーラボ)」が共同で運営するインキュベーションプラットフォーム「D-0.(ディーゼロ)」において、2025年11月14日に「D-0. Demo Day 2025」を日本とシンガポールの2拠点で同時開催いたしました。
■ D-0.とは:未来の豊かさを形作る「ベンチャー」を起こすプラットフォーム

「D-0.」とは、未来の豊かさを形づくる事業の「種」を発掘し、育てるためのプラットフォームです。リバネスと、長年のパートナーであるJTのD-LABが、それぞれの強みを掛け合わせて立ち上げました。
参考URL: https://lne.st/2025/06/27/lvns-jt-d0/
最大の特徴は、その「出発点」にあります。多くのプログラムが、すでにある事業アイデア、つまり「WHAT(何をするか)」から始まるのに対し、D-0.は、参加者一人ひとりの心の中にある根源的な「問い」や「情熱」、つまり「WHY(なぜそれを成し遂げたいのか)」からすべてを始めます。また、本プログラムのゴールは、短期的に成功するスタートアップを輩出することではなく、未来の文化や産業そのものを創る、「ベンチャー」を創出することです。
■ Demo Dayのハイライト:国境を越えて交わされた「問い」と「情熱」
当日は、約3ヶ月のプログラムを経て、自らの「問い」を磨き上げてきた日本・シンガポール両国のファイナリスト12名が登壇。ウェルネス、サステナビリティ、食、コミュニケーションといった多様な分野で、自身の経験や深い探求心から生まれた、未来への力強いビジョンを発表しました。
会場には、事業会社、大学・研究機関、政府関係者、メディア、起業家、学生など、日本・シンガポール合わせて約70名が集結。登壇者の熱いプレゼンテーションに対し、単なる質疑応答に留まらない、事業を共に創るための真剣な「対話」が数多く生まれ、会場は終始、化学反応を楽しむような熱気に包まれました。
■ 受賞結果:「対話」から生まれた、次のステージに進む挑戦者たち


コメンテーターとの真剣な対話を経て、特にその「問い」の深さ、この3ヶ月間での「変容」、そして未来を「共創」する可能性を高く評価された7チームが、次のステージへと進むことになりました。
【最優秀賞】
Yukino Ota 氏:
自己効力感をエンパワーする、ハンズフリーモビリティの開発
【優秀賞】(順不同)
David Kho 氏:
失われゆく食文化を未来に継承する、全自動AIキッチンの開発
Kotaro Hayashi 氏:
人と機械の新たな関係性を築く、「心を動かす」インタラクションデザイン
Sho Chen 氏:
自身の壮絶な闘病経験から生まれた、誰もが安心して摂れる栄養食の開発
【特別賞】
JT賞: Yuki Tsuji 氏:
個人の美しさを解放する、データと感性のエコシステム
リバネス賞(日本): Hayato Endo 氏:
ミミズで地下世界を可視化し、地球規模の課題解決に挑む
リバネス賞(シンガポール): Kennard Xu 氏:
「美味しさ」でプラントベースフードの当たり前を変える
選ばれた7チームには、活動支援金(最優秀賞・優秀賞:50万円、特別賞:10万円)が授与されると共に、今後約半年間にわたり、リバネスとD-LABの専門家による伴走支援や、研究開発型ベンチャーの育成と投資を手がけるグローカリンクを通じた初期投資の検討など、事業化に向けた包括的なサポートが提供されます。
■ 今後の展望:「知」と「情熱」が循環するエコシステムへ
Demo Dayは、一つの節目に過ぎません。D-0.は、ここから生まれる「知見」「人財」「事業」の3つの「循環」によって、自己進化していくエコシステムを目指します。
今回のプログラムで得た「知見」は、来年のプログラムをさらに進化させます。今年の挑戦者たちは、未来の参加者を導く「メンター(人財)」となります。そして、ここから生まれた「事業」は、互いに連携し、リバネスやJTのアセットとも繋がることで、単独では成し得ない大きな価値を創造していきます。
リバネスとD-LABは、このエコシステムから生まれた「事業の種」を未来を担う大きな木へと育てるべく、多様な仲間たちと共に、この挑戦を続けてまいります。
【関連リンク】
D-0. 公式サイト: https://d-0.world/
日本経済新聞 掲載記事: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC14CE20U5A111C2000000/
NNA ASIA 掲載記事:
https://www.nna.jp/news/2861379?highlight=jt
<株式会社リバネスについて>
リバネスは「科学技術の発展と地球貢献を実現する」をビジョンに掲げる研究者集団であり、アジア最大級の研究開発型ベンチャーの発掘・育成エコシステム「テックプランター」や地球貢献型リーダー育成を目指す「リバネスユニバーシティー」等、世界中のパートナーとプロジェクト創出に取り組んでいます。
<日本たばこ産業株式会社(JT)について>
JTグループは、たばこ事業を中核に加工食品事業を展開するグローバル企業です。「心の豊かさを、もっと。」というPurpose(存在意義)のもと、自然・社会・人の多様な価値を尊重し、お客様や社会の期待を超える価値の創造を目指しています。
<D-LAB>
2020年に組織化されたJTのコーポレートR&D組織。「D-LAB=Delightful Moment – Laboratory」の意。JTG Purpose「心の豊かさを、もっと。」の具現化に向け、 長期視点で、JTグループのまだ見ぬ「心の豊かさ」を研究・探索・創造する。活動は「心の豊かさ」を提供価値の起点としており、トライアル・アンド・エラーを繰り返しながら常に約100件以上のプロジェクトを進めています。
● D-LAB のご紹介
