未来の土プロジェクト
『未来の土』を考えよう
作物を育てるために必要な土壌
土壌は作物生産の基礎であり、人類は古くから栽培する土壌の硬さや栄養分、微生物叢を改善することで、作物の収穫量や品質を向上させてきました。しかしながら、作物ごとに適した土壌が異なること、土壌の硬さや肥料の量などにばらつきがあるため誰もが均一な品質の作物を作り出すことは難しく、農業生産における課題となっています。
『未来の土』がめざすこと
作物の安定供給を実現する
作物が土壌の制限なく簡単に作れるようになる。そうなれば食料が足りない場所でも生産ができ、食料の安定供給につながると考え、我々は「未来の土」プロジェクトをスタートしました。
「未来の土」ができれば、世界の食料の安定供給に貢献するだけでなく、人類は宇宙へ進出した際に宇宙で地上と変わらない多種の作物を育てることにも貢献できると考えています。
『未来の土』のコンセプト
作物ごとに適した土壌のバランス構築
作物によって好適な土壌の物理性、化学性、生物性は異なります。例えば、化学性のひとつであるpHでみれば、ホウレンソウは最適なpH6.5からpH7.0とされていますが、ジャガイモは最適なpH5.5からpH6.0であるされています。未来の土では、これら要素を作物ごとに最適化し食料の安定生産につなげていきたいと考えています。
現在は、生分解性プラスチックなどの様々な素材を組み合わせ、作物ごとに適した土壌の代わりとなる培地ができるのか研究をスタートしました。
「未来の土」を進化させる
求む!『未来の土』のパートナー
「未来の土」プロジェクトは始まったばかり。今後も様々な素材の組み合わせて、培地の開発を進めていく必要があると考えています。本プロジェクトにご賛同いただける企業や利用可能性のある素材をお持ちの研究機関などのパートナーを募集しています。
本プロジェクトは、株式会社アグリノーム研究所とともに実施しています。