目的
持続的な経済成長を続けるASEAN諸国では、発展に伴う急激な社会変化から都市部と地方との間の発展の不均衡、所得格差の広がり等の課題が顕在化し、また今後直面する少子高齢化への対応の必要性も増しています。これらの ASEANの社会課題解決に向けて、ASEAN での新規事業展開またはビジネスの拡大を目指す日本のスタートアップとASEAN現地企業・スタートアップ等との協業への期待が高まっています。
現地での協業を通じたビジネス展開のためには、現地の社会課題、市場動向、企業ニーズ、規制等に対する深い理解が必要であるところ、当該理解に向けた研修を含む日本のスタートアップ向けアクセラレーションプログラムを、ASEAN主要6カ国(ASEAN6)であるシンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムの全ての国において実施します。本プログラムでは、参加する日本のスタートアップが、ASEAN 現地企業・スタートアップ・政府関係者等のステークホルダーとのネットワークを構築し、協業を通じた現地ビジネス展開の足がかりを作ることを目的とします。
*本プログラムは、日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)が実施する「日本のスタートアップとASEAN企業による協業促進事業」に係る企画提案公募の採択を受け、実施しております。
→ 「日本のスタートアップによるASEAN企業との協業を通じた海外展開促進事業」
本事業を活用して、シンガポール・タイ・マレーシアへの事業展開を希望するスタートアップを募集します(2024年7月3日〆切)
支援内容
本プログラムへのエントリー・採択を通じて、2023年8月上旬~2024年3月上旬の事業期間中に、下記の支援を提供します。
特に採択チームに対しては、専門の担当コミュニケーター2名(国内企業担当および海外企業・政府機関等折衝担当)をおき、定期的なコミュニケーションを実施します。
現地企業との協業に向けた活動を検討するにあたり、課題の明確化、課題解決のプロセス整理、海外進出戦略、現地大手企業・政府機関等とのアライアンス戦略、各種法規制に関する調査に係る支援を行います。
全エントリーチーム対象 |
事前研修の実施 |
海外における事業展開経験を有するディープテック系ベンチャー経営者による事例紹介および現地進出やASEAN企業との協業において抑えておくべきポイントの紹介 |
採択チーム対象 |
コミュニケーターによるメンタリング |
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現地課題・ニーズに関する情報提供 |
具体的な現地ビジネス展開を見据えて、ASEAN6における社会課題やビジネスモデルを具体的に把握し、協業・連携先探索等のヒントとするため、一次情報に触れる機会として以下を用意
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ピッチイベントの提供 |
ASEAN各国で開催する超異分野学会において登壇の機会を設定 本イベントへの現地参加を通して、連携候補となる現地企業・研究者・政府機関等の参加者との協業プランを深めるべく、face to faceでの面談を現地で実施することを狙う
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ASEAN企業等との個別面談調整と実施 |
事前の伴走支援を通して明確化した狙いに沿って、ASEAN6のうち進出を希望する国において現地パートナー探索のための面談を調整する
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実施スケジュール
公募内容
募集対象 |
ASEANの社会課題解決に資するソリューションを持ち、ASEAN企業との協業に関心がある日本のスタートアップ |
採択件数 |
5件程度 |
申請に必要な情報 |
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公募期間 |
公募開始~2023年6月16日 |
その他 |
本事業は、JETROとも連携しながら推進するものであり、採択に当たっては、原則、JETROが運営する「連携・協業のためのビジネスプラットフォーム:J-BRIDGE」への会員登録(費用負担等なし)をお願いいたします |
採択ベンチャー
本事業における、支援対象ベンチャーの公募を行い、30件のエントリーを受け付け、経済産業省・AMEICC・AOTSおよびリバネスによる審査の結果、以下6社を支援対象として選出しました。
5-7ヶ月程度の伴走支援期間を通して、現地企業との協業に向けた想定するビジネスモデルにおける課題の明確化、課題解決のプロセス整理、現地大手企業・政府機関等とのアライアンス戦略検討、各種法規制に関する調査に係る支援を行うとともに、10月より現地への最初の渡航を開始します。
株式会社ウィズレイ | マレーシア |
株式会社 Air Business Club | タイ |
株式会社エンドファイト | インドネシア |
株式会社CULTA | インドネシア |
株式会社Closer | シンガポール |
株式会社MizLinx | フィリピン |