イノベーションは課題抽出から始まる | 特集:人材育成のオープン化によるイノベーション創出

イノベーションは課題抽出から始まる | 特集:人材育成のオープン化によるイノベーション創出

PDCAサイクルは決まったタスクを処理し、業務の質を上げ、既存の事業規模を拡大する上で非常に有効だ。

しかし、PDCAサイクルを回すだけでは新しい価値の創出、つまりイノベーションを起こすことは難しい。

全く新しい事業を0から生み出すことができないのだ。0から1を生み出すためには、個人が自分の課題を設計することから始まる「QPMIサイクル」が有効だと我々は提唱している(参考:世界を変える事業は、たった一人の熱から始まる)。

Q:Question さまざまな事象から「疑問」や「課題」を見いだす
P:Passion 課題解決に対する情熱を持ち続ける
M:Mission 課題をミッションに発展させ、チームを作って取り組む
I:Innovation チームの推進力により新たな価値の創出を目指す

このQPMIサイクルを回し、新しい価値を創出することができる人材を、企業やアカデミア、教育界などが混ざりあって育成、輩出していこう。それが「人材応援」というプラットフォームで実現したいことだ。

QPMIサイクルを回せる人材になるために

QPMIの根源である課題を見つける力は、研究を行ってきた人材であれば基本的には持っているはずの力である。

しかしながら、企業の中で仕事が与えられることに慣れてしまった人材は、「何をやりたいのか」という問に答えることが出来なくなっていることが多い。このため、まずは自らがなぜ仕事をするのか、仕事を通じて社会にどんなインパクトを伝えていきたいのか、という自分なりの使命感を持つことが最初のステップとなる。その後、自ら情熱を注げる課題(QP)を見つけるまで、他人が持つQPの中から共感できるものを探し出し、プロジェクトをフォローする経験を通じてQPMIサイクルを何度か回すことが必要だ。

そして、最後には自らのQPをもって、リーダーシップを発揮してQPMIサイクルを回すことで、価値の創出を実現することができると考えている。

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🚦QPMIサイクルからPDCAへ移行するステップ