これから狙うは国際共著論文
文部科学賞が毎年出している科学技術白書には、毎回興味深い統計がでてくる。
先日、今年6月に発行された平成25年度版科学技術白書を読んでいたときに
国際共著論文について面白いデータがあったので、今更ですが紹介します。
データによると、国境を超えた共同研究が盛んになるなか、
海外の研究者を共同で書き上げる国際共著論文の数が年々増加傾向にある。
また、国際共著論文は、日本に限らず、一つの国の中の研究者だけで書かれた論文よりも
引用数が多いそうだ。(下の図参照)
やはり、同じテーマでも、2、3個の研究室が共同で出すデータは引用率が高い傾向がある。
2,3個の研究室が絡んでいるデータなら再現性が高いと判断されるだろうし、
例えば認知心理学のように、ヒトを被験者としている研究では
文化や学歴や言語の違いを超えて集まってくるデータはとても魅力的だったりする。
そして、極めつけは日本から排出される国際共著論文の数の伸び悩み具合・・・
イギリスとドイツと比べると、日本から出る論文の増加割合は格段に低くく、
その理由が国際共著論文の数に由来している。
引用率が高い国際共著論文。これから狙うべきはそこだ。
他にも面白い統計が詰まっているので、まだ読んでいない方は是非どうぞ!
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201301/1326593.htm