【図解】理系レポート・論文の書き方IMRAD(2)Introductionの構成
レポートや論文を書くときの、手助けになる記事・図解を紹介していきます。
今回はIntroductionについて紹介します。
前回の記事はIMRAD全体の説明でした。
Introductionの役割とは?
論文のIntroductionの役割は、
「この論文って何についてどういう背景で書いているの?」
「どういう新しさを狙ってるの?」
というような疑問に応えるためにあります。
Introductionに書くべき内容とは
そこで、Introductionでは
1.背景を書く
- 社会的背景(例:近年、メタボリックシンドローム対策の重要性が上がっており)
- その分野での重要な技術動向(例:遺伝子解析の発達により、遺伝子制御による発症機構についての理解が深まった)
- 問題点(例:遺伝子の理解だけでは、説明がつかないポイントが多数でてきた)
2.やりたいこと、やってみたいことを書く
研究に対するモチベーションを書きます。
- 提案する手法(例:細胞内タンパク質局在の観察を中心とする新しい細胞内タンパク質挙動に関する解析)
- 従来手法との比較(例:これまでの生化学的な手法では弁別できなかった細胞内のタンパク質の品質管理や発現調整機構を観察してみたい
3.関連研究を書く
他のラボや自分のラボがどういう成果を出してきたか総括します。
- 同分野での研究動向(例:これまで誰らにより〜〜というタンパク質の関与が明らかにされてきた)
- 自分(ら)が今までに出した成果(例:当研究室ではこれまで〜〜を明らかにしてきました)
4.この論文の目的を書く
この論文での研究が明らかにしようとしたことを書きます
- 本題となる、検証しようとしている仮説(例:タンパク質Aに、何らかの特徴的な挙動が見られるのではないか)
- 用いた手法と検証した具体的な内容(例:**細胞に遺伝子導入を行った後、ホルモン処理を行い、▲▲という観察手法を試みた)
- この論文の章立て(例:はじめに第1章では〜〜を検討した。第2章では〜〜の解析をした。第3章では〜〜した。)
つづきます!→【図解】レポート・論文の書き方IMRAD (3) Method
図解IMRADシリーズ Written by Yusuke Shnozawa
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