【実施レポート】聖光学院にて宇宙エレベーター実験教室を開催!
2015年8月28日(金)-29日(土)の2日間にわたって、聖光学院中学校・高等学校にて「宇宙エレベーター」を題材に実験教室を実施いたしました。
■宇宙エレベーターとは?
地上36,000 メートルの静止軌道まで一本のエレベーターを作って、人や物の行き来を可能にする輸送システムです。20世紀後半まではSF小説など空想世界の技術と考えられていましたが、カーボンナノチューブの発見後、実現に向けた研究開発が世界中で一気に加速しています。
本プロジェクトでは生徒がチームを結成して、「宇宙エレベーター」のモデルクライマーを開発し、コンペティションを行いました。各チームどんな宇宙エレベーターをつくりたいかをディスカッションし、狙いにそってクライマーを改造しました。
モデルクライマーは世界中で使われているレゴ NXTで開発します。レゴを組み合わせることでクライマーの構造を作成し、さらにどのように自動制御するプログラムを組むかに挑戦しました。
ディスカッションでは、マインドマップを使って作りたい宇宙エレベーターについてアイディアを出し合いました。速さなど技術的な観点だけでなく、人が乗ることを意識して安全性や楽しさなど様々な観点から意見がでました。
各チーム、以下のような狙いのもとクライマー改造に挑みました。
- 一杯ものを運べる宇宙エレベーター(宇宙ステーションを拡大させて火星にまでいけるようにしたい)
- 新幹線より速く、安全で、快適な宇宙エレベーター
- バランス良く安全で重いものを運べる観光用の宇宙エレベーター
- 速く、安全で、物を沢山運べる宇宙エレベーター
- 音のなるエレベーター(つまらない移動手段に楽しみを与える)
作りたい宇宙エレベーターに向けて各チームで改造を行い、最後にはプレゼンテーションと共に、制限時間内にクライマーを昇降させた数を競うコンペティションを行いました。
最後は表彰式と講師によるメッセージを伝え、大盛況のうちに終了しました。
実験教室終了後、生徒らは「自分で「世界初」のものを生み出せること」が楽しかったと話してくれました。
希望するチームは、リバネスが12月に開催する中学生・高校生のための学会「サイエンスキャッスル」では、他校のチームと合同のコンペティションも実施する予定です。
■生徒の声(アンケート結果から抜粋)
- 今回の実験教室ではどんなところに興味をもちましたか?
- 自分たちのやった「研究開発」というのは、もっと身近なところから大掛かりなものまで通用するということ
- 宇宙エレベーターが空想ではなく、近い未来のことであること
- 「研究開発」のイメージは変わりましたか?
- 手順を考えてやれば自分でも(研究開発を通して)世界初のものを作ることができると思った
- 基本を知り、課題をみつけて、改善するというステップを踏むことだと思った
- 研究開発は自分にもできることだと思った
■実施概要
日時:2015年8月28日(金)〜29日(土)
場所:聖光学院中学校・高等学校
〒231-8681 神奈川県横浜市 中区滝之上100番地
対象:中学1年生〜高校3年生
実施人数:27名
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株式会社リバネス 教育開発事業部
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