【情熱・先端Mission-E】中高生が開発した洋上風力発電「アイランド」を大学の造波水路でテストしました
「情熱・先端Mission-E」中間イベント開催
2015年11月15日、新日鉄住金エンジニアリング株式会社と株式会社リバネスは、中高生向けイベントを東京海洋大学にて開催しました。本イベントは中高生が「洋上風力発電」を浮かべるアイランド(浮体)の設計と模型作成に挑戦する「情熱・先端Mission-E」の中間イベントです。
本プロジェクトは東京成徳大学中学・高等学校、晃華学園中学・高等学校、敬愛学園高校、神奈川県立光陵高校の4校が第1期の参加校となり、8月からスタートしました。約3ヶ月間の開発の成果を持ちより、東京海洋大学の研究施設を使った性能テストを行いました。⇒任命式の様子はこちら
参加生徒が考えた浮体は逆ピラミッド型や、波よけの付いた円柱型などさまざま。性能テストでは、浮体を水に浮かべ、風や波を一定時間発生させて、浮体の安定性や発電量などを確認しました。波と風にはびくともしなかったがコストが非常に大きくかかっている浮体や、コスト削減のために少し浮体をカットしただけで不安定になってしまった浮体など、実際にテストをすることで今後解決が必要な課題を見つけることができました。
3月21日に開催されるコンテストまでには、安定性や発電量はもちろん、コストの削減や環境との共生アイデアも考えていきます。コンテストに向け、エンジニアや海の専門家かから特別講義を受け、中間イベントは終了となりました。
ここからのさらなる改良、期待しています!
エンジニアリング・エデュケーション・プログラム
『情熱・先端 Mission-E』 中間イベント概要
■日時 2015年11月15日
■場所 東京海洋大学
■参加校
敬愛学園高等学校
東京成徳大学中学・高等学校
神奈川県立光陵高等学校
晃華学園中学高等学校
■主催 新日鉄住金エンジニアリング株式会社
■企画協力 株式会社リバネス
■後援 東京海洋大学
<参加生徒の声>
・今までに前例にないものを作っているのがとても面白い。自分たちが作った浮体が浮かなかったのがとても悔しいです。
・失敗しても次への意欲がわくから面白い。実用性を気にして開発するのが難しいです。
・まだまだ改良できそうです。
<プログラム全体の概要>
インターネットを通じて簡単に情報が手に入る時代、情報を覚えることではなく、課題を発見して解決する方法を考える力が求められています。「エンジニアリング」は様々な制約条件の中で課題を解決する最適な方法を導き出し、社会に役立つ「モノ」を設計する力を養います。参加する生徒のみなさんは、企業エンジニアから必要な知識や視点を学びながら、海に浮かぶ洋上風力発電所の設計及び1/250サイズの模型を試作し、その成果をコンテストで競い合います。現在、日本が抱えているエネルギー問題、建設コストや地球環境との共生、安定かつ強固な構造物の設計など、様々な観点からの理解と知識の活用が必要な課題を「エンジニアリング」手法で解決する試みを経験していただきます。