エンジニアリング・エデュケーション・プログラム「情熱・先端Mission-E」第五期中間イベントを開催しました
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:藤原 真一、本社:東京都品川区)および株式会社リバネスは、本年度、高校生を対象にしたエンジニアリング・エデュケーション・プログラム「情熱・先端Mission-E」を実施しています。
5年目となる今年は、関東地区では「未来の浮体式洋上風力発電所」の設計をテーマとしたエネルギーアイランドプロジェクトを、北九州地区では「廃熱を使った、未来の工場」の設計をテーマとしたエコロジープラントプロジェクトを行っています。
本プログラムにおいて、2019年11月10日および11月17日に、各プロジェクトの中間イベントを開催いたしました。
「情熱・先端Mission-E」とは
本プロジェクトは、理科や社会、数学などの様々な知識を活かして課題解決の「解」を導き出す、「エンジニアリング」を体感できる高校生向け研究応援プログラムです。インターネットを通じて簡単に情報が手に入る時代、情報を覚えることではなく、課題を発見して解決する方法を考える力が求められています。「エンジニアリング」を通じ、様々な制約条件の中で試行錯誤しながら課題を解決する最適な方法を導き出し、社会に役立つ「モノ」を設計する力を養います。なお、本年度の「情熱・先端Mission-E」は以下のプログラムです。
エネルギーアイランドプロジェクト
〜未来の浮体式洋上風力発電所を設計せよ〜
(関東地区)
内容 | 舞台となるのは2020年のオリンピック開催地の東京湾沿岸地域。そこにある20,000世帯分に相当する電力を洋上風力発電で賄うのがエネルギーアイランドプロジェクトです。 地域に適した洋上風力発電所を設計、モデルの製作、さらに建設適地の検討まで行います。関東地方の中高生チームが参加しています。 |
期間 | 2019年8月〜2020年3月 |
参加校 | 岩瀬日本大学高等学校 かえつ有明中学校・高等学校 東京都立国分寺高等学校 日本工業大学駒場高等学校 文教大学付属中学校・高等学校 |
11月17日に実施した中間イベントの中では、およそ4ヶ月間の開発期間で作成した洋上風力発電所(浮体)の実証試験を行いました。東京海洋大学の造波装置を使用し波と風をあて、安定性と発電量を試験しました。また、製作にかかるコストと海洋使用面積も加味し、より適した浮体の検討を行いました。
エコロジープラントプロジェクト
〜廃熱を使った、未来の工場を設計せよ〜
(北九州地区)
内容 | 舞台となるのは2025年の日本。COP21で温室効果ガスの2013年度比26%減を目標として宣言した2030年まであと5年。工場の機能を損なうことなく、廃熱を効率よく活用するエコプラントの設計、モデルの製作、さらにクライアントへ活用方法の提案まで行います。北九州地区の高校生チームが参加しています。 |
期間 | 2019年7月〜2020年3月 |
参加校 | 敬愛中学校・高等学校 西南学院高等学校 福岡県立鞍手高等学校 福岡舞鶴高等学校 |
7月24日に実施した任命式の中で、任命証の授与に続いて熱源の可視化や熱伝達を学ぶワークショップ、製鉄所の見学を行いました。11月9日に実施した中間イベントでは、各校が開発中の試作機の実証試験を行いました。また、「10年後の廃熱利用」について考えるアイデアワークショップを行いました。
本プログラムの今後の予定
両プロジェクトとも、今後は各参加校において生徒たちが開発を進めます。
エンジニアによる学校訪問などを通じて開発アドバイスを行いつつ、2020年3月に最終コンテストを実施いたします。
■本件に関するお問い合わせ
株式会社リバネス 教育開発事業部
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