【実施報告】フィリピンの小中高生、大学生に向けて、オンラインの実験教室を初めて実施いたしました!!
株式会社リバネスは、2020年7月31日(金)に、フィリピンの小中高生、大学生に向けて、初のオンラインの実験教室を開催しました。
フィリピンの公立学校では、新型コロナウイルスの影響を受けて来年1月まで対面方式の授業が禁止されています。リバネスでは、そんなフィリピンの生徒たちにも科学や研究の面白さを届けるために、日比間で初となるオンラインの実験教室を開催致しました。
今回は、「A new perspective: amazing science with stuff around you」と題し、フィリピンの子供たちの身の回りにあるものを使った、DNA抽出実験を行いました。道具は、フィリピンの家庭にある、ペットボトルの蓋やプラスチックのカップ、塩、水、除菌用のアルコールなどを使用しました。参加者は、バナナからのDNA抽出と、自分たちの唾液からのDNA抽出実験を行い、抽出されてアルコールの中で糸状に浮かび上がったDNAを観察しました。
当日は、フィリピンの各地に居住する小中高生、大学生が、合計7家庭、9名受講しました。事前のオンラインの接続チェック、持ち物のチェックを経て、子供達の家庭では親の付き添いのもと、実験を行いました。
前日のオンラインでの持ち物確認の様子
糸状に浮かび上がったバナナのDNAの様子
講師は、リバネスのサイエンスブリッジコミュニケーターで、日本で博士号を取得したフィリピン出身の薬学研究者であるイェブジェニアスター・デューリヤが務めました。また、実験の際はオンラインのグループを3グループに分け、英語の堪能なリバネスのサイエンスブリッジコミュニケーターが実験の手順や仕組みを指導しました。
フィリピン出身のサイエンスブリッジコミュニケーター、イェブジェニアスター・デューリヤの講義
サイエンスブリッジコミュンケーターによる実験指導の様子
実験を行う生徒の様子
受講した参加者たちは、普段身の回りにある道具を使って、DNAを抽出できることに驚くだけでなく、リバネスのコミュニケーターによる、わかりやすく、参加者それぞれの興味を引き出す教室の内容をとても楽しんでいました。参加者からは、「科学者って、自分とは遠い存在だと思っていたけど、説明がとてもわかりやすく、自分も科学をもっと楽しみたいと思った!」という声や、「日本で科学を研究したくなった!」という声が聞かれました。
参加者全員とのスクリーンショットでの集合写真
リバネスでは、今後も、フィリピンや東南アジアの子供達と、日本のサイエンティストや企業を繋ぎ、東南アジアでも「科学技術の発展と地球貢献を実現する」ために、将来の研究開発の仲間を作る実験教室を行っていきます。
日本の大学などの高等教育機関や、最先端の技術を持つ企業にとっては、組織のマーケティングや、将来の仲間集めの機会としてもご活用頂けるはずです。
ご興味・ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
株式会社リバネス 教育開発事業部 前田・イェブジェニアスター [email protected]