サステイナブルエネルギー株式会社、 自立分散型エネルギーシステムの実証開始へ

サステイナブルエネルギー株式会社、 自立分散型エネルギーシステムの実証開始へ

 この度、テックプランターの支援先ベンチャーである「サステイナブルエネルギー開発株式会社」が有機廃棄物からエネルギーを生成する可搬型装置を完成させ、業務提携先である損害保険ジャパン株式会社と共同で、実証実験を開始しました。これにより、脱炭素、資源循環型社会の実現に向けた新事業の創出への新たな一歩を踏み出しました。

 

(1)開発の経緯

 昨今、持続可能な社会の実現に向けて、有機廃棄物のリサイクルがこれまで以上に求められています。また、廃棄物処理施設の老朽化、頻発する自然災害で発生した災害ごみやライフラインの維持などの問題が顕在化しています。身近で発生するプラスチックや賞味期限切れの食品等の有機廃棄物を、分別不要かつ低廉な費用でエネルギー化できる、災害に強く、人や環境にやさしい自立分散型エネルギーシステムのニーズが高まっています。

 サステイナブルエネルギー開発株式会社は、このような技術の社会実装へ向けて2019年9月28日開催 の「第三回マリンテックグランプリ」にエントリーし、企業賞(荏原製作所賞)を受賞しました。また同年12月には、日本財団・JASTO(日本先 端科学技術教育人材研究開発機構)・リバネスの3社で開始した、超異分野チームにより海ごみ削減を実現するビジネスを生み出す「プロジェクト・イッカク」でリーダー機関として採択され、事業開発を加速。その結果、2020年6月にはリバネスキャピタルからの出資、ならびに2019年度のテックプランターダイヤモンドパートナーとして参加していた損害保険ジャパン株式会社との業務提携を開始(グループ持株会社であるSOMPOホールディングス株式会社はサステイナブルエネルギー開発に出資)へと発展しました。 その後、さらなる技術発展へ向けて、リバネスが運営機関として関わった、2020年度福島イノベーション・コースト構想推進機構(福島イノベ機構)の新規事業「Fukushima Tech Create」アクセラレーションプログラム部門に採択されました。

 そしてこの度、2021年6月に長野県諏訪市で、脱炭素、資源循環型社会を目指す企業、自治体とともに可搬型装置を用いた実証実験を開始しました。また、今後も同様の実証実験を予定しており、現在、複数の企業と協議を進めています。業務提携先である損保ジャパン株式会社からの公式プレスリリースも発表されました。

 

(2)実証実験の内容

可搬型装置を用いて、以下を検証

・多様な原料からエネルギーを安定的に生成する機能の有効性 

・システムの建物内への設置を想定した騒音、臭気、振動 ・CO2削減等の環境面での有用性

 

(3)今後について

 リバネスは、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、持続可能な社会の実現ヘ向けて、これからもサステイナブルエネルギー開発株式会社含め様々な環境技術を有するベンチャー企業への継続した支援を行い、環境革命の実現へ向けて着実に歩みを進めてまいります。

 

【本リリースに関する問い合わせ】

株式会社リバネス 創業開発事業部 

部長 篠沢裕介 [email protected]