【滋賀】1/28(土) 龍谷大学「びわ湖 100 地点環境 DNA 調査」を題材にした環境 DNA 出前実験教室を実施します
株式会社リバネス(東京都新宿区、代表取締役社長 COO:髙橋 修一郎 、以下、リバネス)は、株式会社フォーカスシステムズ(東京都品川区、代表取締役社長:森 啓一、以下「フォーカスシステムズ」)、⿓⾕⼤学 ⽣物多様性科学研究センター(京都府京都市、センター長:⼭中 裕樹)、と共に2023年1月28日(土)光泉カトリック⾼等学校(滋賀県草津市)で、「コップ⼀杯の⽔から考える、琵琶湖の⽔圏環境と⽣物多様性」をテーマとした出前実験教室を実施します。 ⾼校⽣とともに⽔質調査・DNA 抽出実験を通して琵琶湖の生態系について考察し、未来の琵琶湖の在り方をディスカッションします。
【本件のポイント】
・「びわ湖 100 地点環境 DNA 調査」は、2021年度から滋賀県の協⼒の下龍谷大学がスタートした年に 1 度の市⺠参加型の全県⼀⻫調査。株式会社フォーカスシステムズが協賛
・⿂類等の⽣物が環境中に放出した DNA を利⽤した⽣物調査技術である「環境 DNA 分析 1)」 を⽤いた国内最⼤規模の観測。琵琶湖の⽣物多様性の保全に役⽴て、SDGs の達成に寄与
・同調査を基にした出前授業をリバネスが企画開発、龍谷大学と共に滋賀県内の⾼校⽣に向けて実施。⽣物多様性について考察
【実施概要】
名 称:環境 DNA 実験教室
テーマ:「琵琶湖を中⼼とした⽔圏環境と環境 DNA 分析」
⽇ 程:2023 年 1 ⽉ 28 ⽇(⼟)9:30〜12:00
会 場:光泉カトリック⾼等学校(滋賀県草津市野路町 178)
対 象:同⾼校 2 年⽣(⽣物クラス)
内 容:⼤学教員による講義、⽔質調査実験、DNA 抽出実験、ワークショップ
共 催:株式会社フォーカスシステムズ 、⿓⾕⼤学 ⽣物多様性科学研究センター
企画・運営協⼒:株式会社リバネス
【講師プロフィール】
⼭中裕樹准教授(⿓⾕⼤学先端理⼯学部/ ⽣物多様性科学研究センター⻑) 滋賀県⻑浜市出⾝。ポスドク時代に共同研究者と環境 DNA 分析による⿂類の検出技術を発想、2009 年 より技術開発を開始。現在、環境 DNA 分析を広く役⽴つ技術に育てるため、普及とシステム作りに取り組んでいます。また、本技術をコアとした研究の社会実装プランで、「第2回 滋賀テックプラングランプリ」のファイナリストに選出され、最優秀賞を受賞しています。
1)環境 DNA 分析
⽔や⼟などの環境媒体に含まれている DNA(環境 DNA)の情報を基に、そこに⽣息する種の分布や多様 性、量を推定する分析⼿法。元々はバクテリアや菌類などの微⽣物を対象としてきましたが、⿂類など の⼤型⽣物を対象とした分析技術の開発がここ 10 年ほどで急激に技術的発展し、⽣物多様性観測におけ る⼀般的な調査⼿法の⼀つになりつつあります。また、⽣物を捕獲することなく「⽔から」検出できる 簡便さから、⽣物多様性の観測や⽔産資源の管理に⾰命をもたらすと、⼀般社団法⼈環境 DNA 学会が設 ⽴されるなど社会実装に向けた動きが進んでいます。
2)⿓⾕⼤学 ⽣物多様性科学研究センター
⽣物多様性科学研究センターは、これまで、⽣物種の検出のみならず、種内の遺伝的多様性も「⽔から」 の分析を可能にしてきました。近年では種の存在のみならず「⽣物の状態」まで知ることを狙い、環境 RNA(環境中に含まれる⽣物の核酸で、DNA 上の遺伝情報を有す)の分析も開始したことで、総合的な ⽣態系情報の分析へと発展しつつあります。これにより DNA だけではわからない、繁殖活動や病原菌へ の感染といった情報まで得られるようになると期待されます。本学の研究グループは世界的にも最古参に近く、現在世界をリードする研究を推し進めています。
【本リリースに関するお問い合わせ】
株式会社リバネス
研究開発事業部 中嶋 rd@lnest.jp
電話:03-5227-4198