リバネス・長谷虎紡績・OKBキャピタルの3社共同で岐阜大学発ベンチャーFiberCrazeに出資 〜岐阜県域のディープテックエコシステムの共創を本格化〜
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸幸弘)は、岐阜県内に本社を構える創業136年の中核企業である長谷虎紡績株式会社(本社:羽島市、代表取締役社長:長谷享治)、地域金融機関である大垣共立銀行グループ(頭取 境敏幸)の株式会社OKBキャピタル(本社:大垣市、代表取締役社長:岡田恒一)と共同して、岐阜大学発ベンチャーのFiberCraze株式会社(本社:岐阜市、代表取締役社長:長曽我部竣也)に共同で出資しました。このたびの共同出資を通じて、岐阜県域から世界を変えるメガベンチャーを生み出す持続可能なエコシステムの構築に向けて、さらなる連携を図ってまいります。
リバネスは、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」というビジョンを掲げ、課題解決に資する科学技術(ディープテック)の社会実装を目指して、2014年よりディープテックベンチャーの発掘・育成エコシステム「TECH PLANTER(テックプランター)」を日本及び東南アジアで推進しています。2016年からは、このエコシステムを日本地域に根付かせ、産官学金の多様なプレーヤーが一体となって地域の大学等研究機関から新産業のシーズとなるベンチャーを発掘育成する取組み「地域テックプランター」を開始しました。
岐阜県においては、2021年より、地域テックプランターの趣旨・ビジョンに共感した大垣共立銀行と共に「岐阜テックプランター」を立ち上げ、また、長谷虎紡績は地域開発パートナーとして初年度より継続参画しています。
このたび共同出資したFiberCrazeは、岐阜大学の基礎研究から生まれた「繊維やフィルム素材の多孔化技術」を核に、岐阜の技術を集結させて開発途上国の感染症問題の解決に挑む岐阜大学発認定ベンチャーです。代表の長曽我部氏が大学院在籍中に自ら取り組んだ研究の可能性に惹かれ、研究室の恩師とともに創業しました。同社は、岐阜テックプランターの一環として2021年11月に初開催した第1回岐阜テックプラングランプリのファイナリストに選出され、最優秀賞及び長谷虎紡績賞・トーカイ賞を受賞しています。さらに、2022年度にはリバネスが受託する岐阜県事業「技術活用型スタートアップ掘り起こし・加速化支援事業」の支援先としても採択され、約8ヶ月間にわたる伴走支援を実施してきました。
今後も、リバネス・長谷虎紡績・OKBの3社は、製品開発や東南アジア進出等、FiberCrazeの成長を後押しするとともに、岐阜から世界を変えるディープテックベンチャーの発掘育成を通じて、地球貢献を実現してまいります。
FiberCrazeリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000098513.html
■各社のコメント
FiberCraze株式会社 代表取締役社長 長曽我部 竣也 氏
ファイバークレーズは、20年以上の基礎研究を経て確立された特許技術をコアとした、岐阜大学発ベンチャーです。今回の投資家の皆さまには、創業前から継続的にサポート頂きました。多大なるご支援のおかげで今があります。ファイバークレーズのミッション「世界が誇る素材を創る」を実現するため、我々の研究開発力だけでなく、岐阜地域を中心としたものづくりに関する高い技術力を結集させ、新素材の開発にチャレンジし続けます。これからも投資家の皆さまの強力なバックアップを頂きながら、より一層事業成長を加速させ、チーム一同邁進してまいります。
長谷虎紡績株式会社 代表取締役社長 長谷 享治 氏
知識製造業による新時代の幕開け
私たち長谷虎紡績は、今から136年前に繊維を通して地域に貢献することを目的に誕生しました。岐阜は繊維の街として栄えましたが、時代の変化と共に生産拠点は海外へ移り、多くの企業が淘汰されて来ました。しかし繊維には大きな価値と魅力があります。それは、人に最も近い素材だからです。今回、私たちはFiberCrazeへの出資を決めました。それは繊維という素材に新たな知識を加え、それにより世界が抱える大きな課題を解決しようとする、高い志に共感したからです。FiberCrazeの知識と私たちの知識をかけ合わせることで、地球に貢献する。この取り組みは、まさに知識製造業による新時代の幕開けとなるものです。
株式会社大垣共立銀行 常務取締役 土屋 諭 氏
FiberCrazeの持つ「繊維やフィルムにナノレベルの“あな”を開ける特殊な加工技術」は、OKB大垣共立銀行が展開する中部エリアにおいても、様々な産業・分野にて展開できる可能性を秘めており、今回の出資を決定しました。FiberCrazeと出会うきっかけとなった「岐阜テックプランター」は、岐阜県を中心とした地元発の新産業のシーズとなるベンチャーを産学官金一体となって育成するものです。OKBはこれからも、FiberCrazeをはじめとした、社会課題解決に高い志を持ったベンチャーに対して、地元のネットワークを活かしたサポートを展開していきます。
株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO 丸 幸弘
岐阜の科学技術を集結させて、東南アジアをはじめとする開発途上国の感染症問題を解決したいというFiberCrazeのビジョンに共感しました。リバネスは、日本の地域から情熱と科学技術をもつアントレプレナーを発掘し、中核企業や金融機関とともに世界の課題を解決する「知識製造業」に取り組んでいます。今回の出資を通じて、FiberCraze、長谷虎紡績、OKB、リバネスが一体となり、岐阜地域の活性化と世界の課題解決の双方を実現していきたいと思います。
■FiberCraze株式会社について( https://www.fibercraze.com/ )
岐阜大学の基礎研究から生まれた「繊維やフィルム素材の多孔化技術」を核に高機能性素材を開発する岐阜大学発認定ベンチャーです。代表の長曽我部氏が大学院在籍中に自ら取り組んだ研究の可能性に惹かれ、研究室の恩師とともに創業しました。
会社名 | FiberCraze株式会社 |
代表者 | 長曽我部 峻也 |
所在地 | 岐阜県岐阜市柳戸1-1 国立大学法人 東海国立大学機構 岐阜大学学術研究・産学官連携推進本部内 |
事業内容 | 防虫・保湿・抗ウイルス等の機能を持つ繊維の研究開発、液体吸着・分離等の機能を持つ機能性多孔質フィルムの研究開発、繊維素材サンプル・フィルム素材サンプルの販売、研究開発製品及び受託開発製品の製造及び販売 |
設立日 | 2021年9月22日 |
■長谷虎紡績株式会社について( https://hasetora.co.jp/ )
長谷虎紡績株式会社は1887年の創業以来、136年にわたり繊維に携わってきました。私たちは、「人の幸せのためのもの作り」をテーマに、それぞれの事業が、どこにも真似のできないオリジナリティを追求した、様々なもの作りを行っています。
会社名 | 長谷虎紡績株式会社 |
代表者 | 長谷 享治 |
所在地 | 岐阜県羽島市江吉良町197-1 |
事業内容 | 各種繊維製品ならびにカーペットの製造加工および販売 |
創業日 | 1887年(明治20年)6月1日 |
■大垣共立銀行グループについて( https://www.okb.co.jp/ )
OKB大垣共立銀行は、「地域に愛され、親しまれ、信頼される銀行」という基本理念のもと、地域とともに歩んでまいりました。今後も、その歩みをとめることなく、一人ひとりのお客さまに対してOne to Oneの付加価値をタイムリーかつ適切に提供することで、地域を活性化し、地域に必要とされる企業グループを目指していきます。
会社名 | 株式会社大垣共立銀行 |
代表者 | 境 敏幸 |
所在地 | 岐阜県大垣市郭町3丁目98番地 |
事業内容 | 銀行業 |
設立日 | 1896年3月9日 |
<本件に関する問合せ先>
株式会社リバネス 経営企画室 松原
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]