【実施報告】山梨大学トランスファラブルスキル研修「心に残る科学教室を作ろう」第3回「自分と相手の間に橋をかけよう!」を実施
リバネスは、サイエンスブリッジコミュニケーションを核とした人材育成プログラムの実践を通じ、創業以来22年間、博士人材のキャリア開発を手掛けて参りました。このノウハウとネットワークを生かし、大学生・大学院生向けに実践的にトランスファラブルスキルを鍛えるプログラムを、大学等と連携して実施しています。
参考)【大学院向け】キャリアを開拓するトランスファラブルスキル実践プログラム実施校募集開始!
山梨大学では2021年からトランスファラブルスキル研修を実施しており、今年度で3年目を迎えました。本研修は、博士学生が独立して研究を行える能力、ならびに、自由に分野や業種を越境できる勇気と実行力を身に着けた学生の育成を目指して取り組まれている「VUCA時代対応型博士人材育成プロジェクト」「山梨大学融合研究実践ドクターフェローシップ制度」および「Coの花フェローシップ」の一環として行われています。
3年目となる2023年度は、山梨大学の学生にむけて「心に残る科学教室を作ろう」をテーマに、全4回の研修を実施しています。11月16日には3回目の研修「自分と相手の間に橋をかけよう!」を実施し、9名の学生が参加しました。第2回目までは、心に残る科学教室を作る上で重要な考え方や準備には知識や実験そのものだけでなく、相手の興味や知識量を想像して企画する必要があることを学びました。第3回目の研修では、具体化されてきた企画を持ち寄り、当日の参加者、保護者、スタッフの動きや気持ちの変化などを詳細に想像し、リバネスからの問いかけやフィードバックをもとに、企画のブラッシュアップをしました。企画の目的を立て、効果的な方法を詳細に計画すること、役割分担をし、全体を見渡しながらプロジェクトを進めることは、研究計画を立てることやチームで研究を行っていくことにも似ています。トランスファラブルスキルとは専門知識を企画の中に入れ込むだけでなく、研究活動の中で行っていることを他の領域にも照らし合わせて活かせる力であることを伝えました。
ここで生まれた科学教室の企画はやまなしジュニアドクター育成自然塾の中で実施される予定です。
開催実績概要
・日時:2023年11月16日(木)13:00~15:00
・参加者:山梨大学 学生9名
・講師:株式会社リバネス 人材開発事業部 伊達山 泉
博士(バイオサイエンス)。アントレプレナーシップ育成プログラムとして若手研究者および学生向けの海外研修や留学生向けプログラムの開発に多く携わる。また、福島県での大学発ベンチャー発掘育成と学生向け起業家育成プログラムをはじめ、大学の学生にむけた研修も多く行う。
・ティーチングアシスタント:株式会社リバネス 人材開発事業部 キャリアデザイン研究センターセンター長 立花 智子
修士(生命科学)。日本初の中高生向け研究費の立ち上げをはじめとした、超若手による研究活動を推進するプロジェクトを手掛ける。2020年からキャリアデザイン研究センター長に就任し、中高生研究者の伴走支援を通した研究人材育成に着手し、研究者と次世代が学びあう場の創出に携わる。
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人材開発事業部 伊達山・立花([email protected])