【実施報告】山梨大学トランスファラブルスキル研修「心に残る科学教室を作ろう」第4回「経験から得た学びを言葉にする」を実施
リバネスは、サイエンスブリッジコミュニケーションを核とした人材育成プログラムの実践を通じ、創業以来22年間、博士人材のキャリア開発を手掛けて参りました。このノウハウとネットワークを生かし、大学生・大学院生向けに実践的にトランスファラブルスキルを鍛えるプログラムを、大学等と連携して実施しています。
参考)【大学院向け】キャリアを開拓するトランスファラブルスキル実践プログラム実施校募集開始!
山梨大学では2021年からトランスファラブルスキル研修を実施しており、今年度で3年目を迎えました。本研修は、博士学生が独立して研究を行える能力、ならびに、自由に分野や業種を越境できる勇気と実行力を身に着けた学生の育成を目指して取り組まれている「VUCA時代対応型博士人材育成プロジェクト」「山梨大学融合研究実践ドクターフェローシップ制度」および「Coの花フェローシップ」の一環として行われています。
3年目となる2023年度は、山梨大学の学生にむけて「心に残る科学教室を作ろう」をテーマに、全4回の研修を実施してきました。2024年1月16日には最終回となる4回目の研修「経験から得た学びを言葉にする」を実施し、8名の学生が参加しました。トランスファラブルスキルとは研究活動の中で培った知識や能力を異なる領域でも発揮できる力のことです。所属する研究室や研究領域とは異なる場所や所属や業界の異なる相手と話す場は異分野の研究者が集まる学会や地域でのリーチアウト、海外留学など様々にあります。本研修では、専門性の異なる相手と話してみた経験を振り返り、相手にわかってもらうためにどのような工夫をしたのか、何が難しかったのか、専門性の異なる人物に自らの研究ややりたいことを伝えることでどんな気づきを得ることができたのかを分解しました。さらに、越境することで得られた学びをエッセイとして文章化することで学びを言語化しました。講師は最後に「研究も仕事も、専門知識x〇〇でもっともっと独創的で、価値あるものにしていけるはず。あらゆる出会いに面白みを見出すコミュニケーションを取ってみよう」というメッセージで研修を締めくくりました。
開催実績概要
・日時:2024年1月11日(木)13:00~15:00
・参加者:山梨大学 学生8名
・講師:株式会社リバネス 人材開発事業部 伊達山 泉
博士(バイオサイエンス)。アントレプレナーシップ育成プログラムとして若手研究者および学生向けの海外研修や留学生向けプログラムの開発に多く携わる。また、福島県での大学発ベンチャー発掘育成と学生向け起業家育成プログラムをはじめ、大学の学生にむけた研修も多く行う。
・ティーチングアシスタント:株式会社リバネス 人材開発事業部 部長 立花 智子
修士(生命科学)。日本初の中高生向け研究費の立ち上げをはじめとした、超若手による研究活動を推進するプロジェクトを手掛ける。2020年からキャリアデザイン研究センター長に就任し、中高生研究者の伴走支援を通した研究人材育成に着手し、研究者と次世代が学びあう場の創出に携わる。
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株式会社リバネス
人材開発事業部 伊達山・立花([email protected])