【実施報告】奈良先端科学技術大学院大学にて、トランスファラブルスキル研修「研究者の1分自己紹介をパワフルにする 〜QPMIワークショップ〜」を実施
リバネスは、サイエンスブリッジコミュニケーションを核とした人材育成プログラムの実践を通じ、創業以来20年間、博士人材のキャリアの開発を手掛けて参りました。このノウハウとネットワークを生かし、大学生・大学院生向けに実践的にトランスファラブルスキルを鍛えるプログラムを、大学等と連携して実施しています。
参考）【大学院向け】修士・博士課程対象、研究キャリアを開拓する短期トランスファラブルスキル実践プログラム開始
2024年3月1日には奈良先端科学技術大学院大学の学生を対象に、トランスファラブルスキルを向上させることを目的にトランスファラブルスキル研修を実施いたしました。
当日は日本語と英語での研修が行われ、英語による回には博士後期課程の留学生が10名、日本語による回には博士後期課程の学生及び学内進学予定の学生8名が参加し、研究者の1分自己紹介をパワフルにする〜QPMIワークショップ〜に挑戦しました。
就職活動、共同研究やポスドク、母国に帰っての職探しや起業など、様々な進路の可能性がある学生たちの可能性を広げるうえで、他者に関心を持ってもらう自己紹介は重要です。博士号を持つ講師の伊達山とフィリピン出身のティーチングアシスタント Yevは、自らの博士課程での経験や就職後の話、自身のビジョンを交えながら、これからの仕事は「事に仕える」のではなく「事を仕掛ける」に変化するという考え方や、異なる相手に対し自分の研究をわかりやすく伝えることの重要性を伝えました。そして、キャリア開拓をする上で重要な、相手を惹きつけるパワフルな１分自己紹介をつくるQPMIワークショップでは、「ブリッジコミュニケーション」と「ベクトル」の考え方を学び、自分の好奇心の原点や、自分が研究を通して解明したい問い、そして人生の目標などを言葉にする活動を行いました。
開催実績概要
・日時：2024年3月1日①英語回：13:30-15:00、②日本語回：15:10-16:40
・参加者：奈良先端科学技術大学院大学 ①10名 ②8名
・講師：株式会社リバネス 人材開発事業部 伊達山 泉
奈良先端科学技術大学院大学で博士号（バイオサイエンス）を取得。アントレプレナーシップ育成プログラムとして若手研究者および学生向けの海外研修や留学生向けプログラムの開発に多く携わる。また、福島県での大学発ベンチャー発掘育成と学生向け起業家育成プログラムをはじめ、大学の学生にむけた研修も多く行う。
・ティーチングアシスタント：
株式会社リバネス 人材開発事業部 兼 Leave a Nest Philippines, Inc. 代表取締役
Yevgeny Aster Dulla
熊本大学で博士号（神経薬理学、免疫薬理学）を取得。科学コミュニケーション、バイオベンチャー、ビジネス全般に強い関心を持つ。母国フィリピンでリバネスの子会社Leave a Nest Philippines, Inc. を立ち上げ、マネージング・ディレクターとして、科学技術を使って母国の発展を加速させることを目指している。特に、日本とフィリピンで、子供たちの科学への情熱に火をつける教育活動を行ったり、科学者のアントレプレナーシップ育成を行っている。
参加者の声
・今まで自己紹介が情報の羅列になってしまっていたのを、どう自分を伝えるか？という方向で考える視点に変化した気がします。
・他の人と話すことで、他の人がどのように考えているのか知ることができたことが面白かったです。
・自己紹介を作成していく流れが非常にわかりやすく、研修後にも実施できそうだったので、大満足でした。
・By joining this workshop, I realized, self introduction is like a research paper. You have to introduce the background and why you want to do it before explaining what you do.（このワークショップに参加し、自己紹介は論文のようだと気づいた。自分が何をやっているのかを説明する前に背景や自分がなぜその研究に取り組んでいるのかを紹介する必要がある。）
・A simple workshop with lessons that I can apply in any situation, especially in professional situations. (専門的な場面など、どんな場面でも役立てられる学びのあるわかりやすいワークショップだった。)
お問い合わせ
株式会社リバネス
人材開発事業部 伊達山（[email protected]）