ひとづくり研究センター
地球貢献に資する、ひとづくりを追究する。
地球貢献の実現に「ひとづくり」を通じて貢献したい。ひとづくり研究センターでは、多様な組織や経営者が持つ文化や概念を融合し、多様な知識と情熱を持ったひとが結果的に育つ場の開発に取り組みます。社会や地球のために仕事をしたいという熱ある個が自由に学び、挑戦できる場は少ないのが現状です。熱ある個が学ぶ場の開発と研究、個と組織の新たな接点と働き方について研究し、人材育成の新たなかたちを提案していきます。これにより、個と組織のそれぞれが成長し、社会課題が解決していく世界を実現します。

ひとづくり研究センター
センター長
楠 晴奈
主な活動
教育活動が企業研究者に与える影響の研究
企業の研究開発部門には、企業研究者自身が、自らの純粋な好奇心を掘り起こしたり、研究開発の魅力を振り返る機会が少ないという課題があります。そこで本取り組みでは、企業研究員が10代の若者の研究活動に伴走し、中高生からの研究に関する質問に対し、自分ならどのように解決するか、限られた研究環境で中高生研究者のやりたいことをどう実現するかを考えます。2016年から始めた本取り組みの中で、企業の研究員にとって自社の理念やワークエンゲージメントを高める機会になるという結果が示されつつあります。またここから、エンゲージメントを高めるには、自主的な参加と社会とのつながりを意識する機会を作ることが、有効ではないかという仮説が生まれました。
関連リリース
・【2024.10.28】アド・ベンチャーフォーラム2024 にて「アド・ベンチャー奨学金」制度開始!
・【2023.09.01】アサヒ飲料株式会社・株式会社リバネス、CSV活動が社員に与える心理・行動的影響に関する共同研究を実施
・【2023.12.15】「社会をよくする」を通じた人づくり・組織づくり〜ワクワクする職場を目指して〜<2023年開催・超異分野学会大阪大会ダイジェスト>
中高時代の研究経験が、大学生の主体的活動に与える影響の研究
研究活動に取り組む中高生がこの10年で増えてきた一方で、探究活動を経験した生徒のその後の活動、キャリア選択への長期的な影響は調べられていません。リバネスはこれまでに中高生のための学会、研究費等を通じて、次世代研究者の育成を行ってきており、これらに参加した中高生が、何を経験しどのようなマインド・行動の変化を辿るのかを長期的に追跡することで、中高での探究活動経験で得たであろう探究心・アントレプレナーシップの素養をいかに飛躍させることができるかについて調べています。今期は、中高での探究活動経験のある学生・研究者等5名の取材を実施し、現在の活動と過去の経験との関連性について探索しました。
関連リリース
・【2025.02.25】【学会発表】日本教育工学会研究会にて「STEM系学部生における中高での探究学習・研究活動が大学進学後の研究活動に与える影響」を発表しました
異分野連携を生み出す環境づくりとその媒介者の役割の研究
「異分野連携を生み出す環境づくりとその媒介者の役割」について研究を開始しました。今回は、リバネスが主催する「超異分野学会」内で行われたワークショップ「知識製造イグニッション」にて、異分野連携によるチーム形成とテーマ創出を行った実践事例の分析を実施。これまでの調査ではプロジェクトチームメンバー以外であるブリッジコミュニケーターからの連携仮説提案(連携することで解決できそうな社会課題の提示)が重要であることが示されています。本研究を通じて異分野の参加者同士が短時間でテーマ創出、チームを形成するプロセスと、コミュニケーターの役割を明らかにし、異分野融合を加速するひとづくりに活かしていきます。
関連リリース
・【2024.11.26】経営人材を育成し、研究者と共に創業する、ベンチャービルダープログラム「GERMINATION REACTOR」を開始
・【2024.11.11】【学会発表】経営情報学会 2024年全国研究発表大会にて「超異分野学会 知識製造イグニッション」の事例分析を発表します
研究キャリア発見マガジン<incu・be>の制作
若手研究者を対象とし、エスノグラフィーの手法を用いた実験的な研究活動の発信媒体として、研究キャリア発見マガジン<incu・be>を制作しています。この発信を通して、若手研究者、そして研究者を志す人たちに、自分らしい生き方の発見の後押しができるよう、さまざまなコンテンツをお届けします。