こんなに喜んでくれたお客様は初めてかもしれません! マブチモーター株式会社
■教育CSR活動に対する想い
近年子供達の理科離れが懸念され、このような状況が続けば、わが国産業を支える技術者不足、ひいてはモノづくり力低下を招く可能性があります。
一方企業市民として子供達に対するモノづくりへの興味を高める活動や職場体験による働く事への意欲を高めるキャリア教育等への活動支援が求められています。
このような次代を担う子供達への教育支援活動は当社創業時の志に合致するもので、継続的な支援により応えていく必要があります。これらを踏まえ社会貢献活動を目的とするチームを発足、積極的に活動を続けています。
■教育CSR活動事例
松戸市内の小学校を対象とした出前授業実施(モーターのしくみ)
弊社近隣の方対象の工作教室の実施
各種ロボットコンテスト協賛 2002年〜
全国科学館連携協議会を通じ工作教室等にモーターを提供 等
■弊社ならではの活動、こだわり
モーターは身近な製品に使用されていますが、それを直接目にする機会は殆どありません。出前授業内のドライヤー分解実験を始め、各イベントでのモーター使用製品の紹介、分解展示等、モーターを実際に触って身近に感じてもらう事にこだわっています。
■本業での活動にプラスとなった事例
子供達にモーターは身近な製品にたくさん使われている事や、近くに世界中で使われている小型モーターを作る会社がある事を直接伝えることができ、子供達の理科への興味向上と企業イメージ向上に繋がったと感じています。
■今後の方針
地域貢献活動として、弊社近隣(千葉県松戸市)の小学校に対し活動を継続します。
■担当者の声
2008年6月に社会貢献活動推進チームが発足、技術スタッフを中心に授業プログラム開発とオリジナル実験機を製作、小学校での授業を続けています。子供達に「理科授業の楽しさや素晴らしさを感じてもらうと共に、理科授業で学んだ事が私たちの暮らしの中で役立っている事を知ってもらいたい!」そんな想いを胸にメンバー一丸となって活動しています。
社会人講師活用型教育支援プロジェクト
■チーム構成
人数:11名(1教室 メイン講師1名と実験サポート6名、フォロー3〜4名が参加)
所属部署:第一、第二製品開発部、生産技術部、品質保証部、生産管理部、広報IR室
■授業概要
単元:電磁石の性質
対象学年:小学校5年生
タイトル:モーターのしくみ〜磁石とコイルのマッチング〜
授業の概要と流れ:釘などに導線を何回も巻き、電流を流すと釘が磁石に変身!この現象を利用しているもっとも代表的な例が「モーター」です。実験を通じてモーターが電磁石と磁石の性質を利用して回転していることを確認し、授業で学んだ電磁石が私たちの生活の中で活躍していることを実感してもらいます。
〔クイズ〕
モーターが使われているものは?
〔実 験〕
ドライヤーを分解し、モーターの使われ方を確かめよう
取り出したモーターを分解してみよう
モーター内に磁石と電磁石が入っているのを確かめよう
〔実 験〕
モーターの中の電磁石(ローター)を使ってモーターが回るしくみを探ってみよう
〔講 義〕
モーターがまわるしくみ
〔まとめ〕
モーターは電磁石の性能を変化させ、いろいろな製品に使われている
■教材開発のこだわり
〔1〕モーターを分解してみよう(弊社量産品を使用)
ドライヤーから取り出したモーターと同じモーターを子供たちが実際に分解。モーターは理科の授業で習った物(磁石、電磁石)で成り立っている事を実感してもらいます。
〔2〕モーターが回る仕組みを探ってみよう
オリジナル実験機と子供が自分で分解したモーターの部品を使って、子供たち自身が実験を行い、モーターは磁石と電磁石の性質によって回転していること、電磁石の性質を利用することにより、回転する向きや速さを変えることができることを視覚的に理解してもらいます。
■特別講師の声(本業での活動にプラスとなった事例)
少しですが地域と会社の繋がりができました。よく言われている子供達の理科離れは感じられず、むしろ楽しく面白い機会を用意できれば大きな感動や興味を持ってくれる事が判りました。今後も千葉県松戸市の小学校に対し活動を継続します。
多くの子供達が「楽しかった!」と言ってくれたので、達成感抜群でした。こんなに喜んでくれた『お客様』は初めてかもしれません!
■児童の声
自分の家の中に電磁石が何個あるかが気になった。特に台所にどれだけあるかがとても気になった。
ぼくは電磁石の回る仕組みに一番興味を持ちました。他にも学ぶことができて、とてもたのしかったです。
モーターやドライヤーの中がどうなっているのかが見れてよかったです。モーターは小さいのに中にコイルや磁石が入ってるなんてすごいなと思いました。
■会社概要
住所:〒270−2280 千葉県松戸市松飛台430番地
電話番号:047−710−1111(代表)
URL:http://www.mabuchi-motor.co.jp/
事業内容:小型モーターの製造販売
社員数:751名(2009年12月末日現在)
設立年月日:昭和29年1月18日
■教育CSR関連情報
CSR担当部署:広報IR室
電話番号:047−710−1107
担当人員規模:19名
社会貢献開始年:2008年6月
出典:教育CSR白書2010 (本記事は、2010年11月のものです。)