身近な食生活と、土・肥料との関わりを伝えたい 片倉チッカリン株式会社

身近な食生活と、土・肥料との関わりを伝えたい 片倉チッカリン株式会社

■教育CSR活動に対するきっかけと想い

農業分野での知識と経験を活かし、授業を通じて子供達に、農業の大切さ、身近な食生活と土・肥料との関わり、その役割を伝えたいと思っています。

 

■教育CSR活動事例

社会人講師活用型教育支援プロジェクト、小学生向け実験授業を千葉県内にて実施

 

■チーム構成

合計8名(1教室 講師1名とアシスタントスタッフ7名が出張)、入社3年目までの研究部署、製造・技術部署、営業部署、管理部署所属の社員で行いました。

 

■授業概要

単元:植物の成長と肥料・日光①・②

対象学年:小学5年生

タイトル:植物を育てる土とチッカリンのチカラ!!

授業の概要と流れ:私たちは毎日お米や野菜、お肉などを食べて栄養を摂り、大きくなります。では、“植物”はどのように栄養を得て大きくなるのでしょう。植物の成長に必要なものを学ぶことを通じ、植物へ養分を与える土の能力、また、それを補う“肥料”の大切さを伝えます。

①「濾過実験」土には、肥料を捕まえるチカラがある!土のチカラをみていこう。

②「窒素検出実験」植物の葉のチッソ濃度を調べて、土に撒いた肥料の養分が吸収され、葉に移送されていることを確認しよう。

 

〔導 入〕今日は、土に撒いた肥料がどのように植物に吸収されるのかその流れを見ていこう。

〔実 験〕

【濾過実験】土には、肥料を捕まえるチカラがある!土のチカラをみていこう!

〔観 察〕

【根の観察】土の中いっぱい広がって養分を吸収している根を見てみよう!

〔実 験〕

【検出実験】施肥と無施肥で育てたハクサイの葉に含まれる、チッソ濃度を調べ、肥料が植物に吸収されていることを確認しよう!

〔まとめ・発展〕土に撒いた肥料は、一度土に捕まえられ、根を通って植物に吸収されるというルートをたどっていた。“肥料”には植物の栄養のバランスをとるという役割もある。私たちのいのちを支えている植物。植物が元気に育つためには“肥料”って大切!!

 

■教材開発のこだわり

〔1〕みんなの身近にある“土”。実は、土には植物を育てるためのすごい力があることを知ってほしい

実験の目的 土の「養分を捕まえるチカラ」を知る

実験の手順概要

①土と砂と綿を入れたロートに色のついた液体肥料を入れる。

②出てきた水の色を比べる。

実験の結果 土が入ったロートだけ水の色が透明になって出てくる

 

〔2〕土に撒いた肥料が本当に植物に吸収され、成長に役立っていることを自分の目で見てほしい

実験の手順概要

①施肥・無施肥で育てた植物の葉をすり潰し、液を搾り取る。

②液を薄めて、チッソ濃度を測るための試験紙をつける。

③試験紙の色の濃さを比較する。

実験の結果 肥料を与えた植物体の方がチッソが多い

 

■特別講師の声(本業での活動にプラスとなった事例)

 

若手社員だけで一から授業を作り上げたことで、社員としての企画能力・応用力が身につきました。

社会貢献としてだけでなく、若手社員育成の場としても非常に良い機会となりました。

授業内容を考える中でじっくりと自社を見つめ直したことで通常業務への自信につながりました。子供たちに恥ずかしくない仕事をしていきたいと思っています。

授業内容を組み立てる作業はとても苦労しましたが、自分の伝えたいことを分かり易く相手に伝えるというプレゼンテーションの基本を考え直すきっかけになりました。

簡単に分かりやすく伝えることの難しさ、教えることの楽しさを肌身で感じました。生き生きと実験をしていた子どもたちの目は今では私の仕事の活力源です。

 

■児童の声

ふだん食べている物を作る人だけでなく、その元になるものを作る人を考えました。

肥料は植物に必要なものということは知っていましたが、土がこんなにも必要だったことにとても驚きました。

知らなかったこと、不思議に思っていたことが分かって良かったです。理科が好きになりました。

 

■会社概要

住所:東京都千代田区九段北1丁目13−5  ヒューリック九段ビル

電話番号:03−5216−6611

URL:http://www.chikkarin.co.jp/

事業内容:肥料製造および販売

社員数:456名(2010年3月31日現在)

設立年月日:大正9年3月14日
出典:教育CSR白書2010 (本記事は、2010年11月のものです。)