日本女子大学による教員向け研修会 「課題研究で使える! 水質分析研究」を実施しました
7月29日、日本女子大学 理学部による教員向け研修会を実施しました。本研修会は、2013年より開始し、今年で3回目となります。リバネスは初回より企画協力しています。
今年は、日本女子大学 理学部 物質生物科学科 教授 宮崎あかね先生を講師に迎え、課題研究のテーマとして扱う学校も多い水質分析を題材にした研修会を実施しました。研修会では、先生ご自身の研究でも使われているプラズマ誘導結合プラズマ発光分析などの最先端機器を用いた解析法に加えて、パックテストや検知管などの学校でも使えるオンサイト分析方法を見学・体験いただきました。さらに、分析結果をどのような視点で解析できるかについても紹介し、研究テーマのヒントとして持ち帰っていただきました。
【実施概要】
日付:2015年7月29日(水)
会場:日本女子大学 目白キャンパス
参加者:中学校・高校の教員 21名
【キャンパス見学ツアー】12:15~12:45(希望者のみ参加)
内容:屋上庭園、成瀬記念講堂(1906年建設、文京区指定有形文化財)など、キャンパスの見どころをご案内しました。
【教員研修】13:00~16:30
内容:課題研究で使える!水質分析研究
◆ 講義1 ………教材としての「水」
◆ 実験…………イオンクロマトグラフィーとプラズマ誘導結合プラズマ発光分析を使った水試料の成分解析
◆ 講義2 ………分析機器の原理と変遷
◆ 解析…………測定結果の解析
◆ 講義3 ………データ解析から見た環境保全
◆ 施設見学……NMR(核磁気共鳴)装置、化学実験室、電子顕微鏡施設 など
オンサイト分析の紹介(宮崎先生の研究室の学生が担当しました)
【参加者の感想】
- 水の分析を使ってどこまで広げられるかがよくわかりました
- 久しぶりに環境の研究に触れました。やはりきちんと教えなければいけないと再認識しました
- 水分析の基本からのレクチャーがあり、分かりやすかったです
- 宮崎先生の研究内容をご本人から説明いただくことができ、本校で行っている水質調査をより発展的なものにするヒントを知ることができた
- 分析結果の解析する切り口がおもしろかったです
- 難しい内容でしたが、丁寧に説明していただき専門外の私でも分かりました。本日学んだことを日々の授業に還元できればと思います
- 施設もいろいろ見せていただき、進路指導の上でも参考になりました
- 宮崎先生のお話もわかりやすく、盛り沢山とはいえ、もう少し時間を延長しても良いと思えるものでした。新しい知見もありましたし、また機会があればぜひ参加したいと思える研修会でした
- 最新の研究を知ることができ、とても学びになりました
- 学生が説明してくださってとても良い印象を受けました。学部4年生なのにとてもしっかりしていると思いました
【過去の研修テーマ】
<2013年>ヒト培養細胞を使った遺伝子導入実験に挑戦!(講師:理学部 物質生物科学科 和賀 祥 先生)
<2014年>光無線通信実験に挑戦!(講師:理学部 数物科学科 小川 賀代 先生)
日本女子大学HP
http://www.jwu.ac.jp/sp/
本件に関するお問い合わせ先
教育開発事業部 瀬野(せの)
MAIL: [email protected]
TAL: 03-5227-4198