【関西】4/24にサイエンスキャッスルゼミを実施しました!
実施概要
サイエンスキャッスルゼミは、より高度な研究発表をしたい生徒や教員のために、プレゼンの指導や、研究を始めるヒントになるセミナーなどを行う場です。
今回のサイエンスキャッスルゼミでは、「研究の種セミナー ペットボトルロケット研究で身につける研究のイロハ!〜1ヶ月研究をしながら研究の基本の流れと考え方を身につけよう〜」を実施しました。
今回はセミナーのはじめに、万有引力の法則、二項定理などを発見した、イギリスの自然哲学者アイザック・ニュートン(Sir Isaac Newton, 1642-1727)の有名な言葉を紹介しました。
“If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.”
「私がより遠くを見ることができたのだとしたら、それは巨人たちの肩に乗っていたからです。」
ここで「巨人」は「先人の積み重ねた発見」の隠喩であり、言葉全体では「新しい発見ができたのは、先人の積み重ねた発見があったからである」という意味になります。研究をする上では、知っておきたい考えなので、今回紹介しました。
先人がこれまでに発見したことは、一般的に論文という形で蓄積されています。そのため、今回のセミナーではその論文の探し方や読み方を中心にレクチャーを行いました。
【セミナー内容】
ペットボトルロケットは、身近で作成の容易な研究対象として知られ、「作用反作用」といった物理現象の教材として適しています。また、他校での実践例や実際の研究者も多いので、研究に重要な文献調査が行い易く、また仮説を立てる事が可能です。
今回はこのペットボトルロケットをテーマに実際に1ヶ月間の研究を行います。一連の流れ(内容を調査し、仮説を立てる。その仮説を検証してまた新たな仮説を立てる)を体験できるため、セミナー後も学校で実験を続けるのはもちろんの事、得た研究ノウハウを元にオリジナルの研究テーマを進めることも可能です。
セミナーの内容は以下になります。
日程 | 場所 | 内容 |
4月17日〜4月23日 | 各学校 | ペットボトルロケットに関する原理の調査 |
4月24日(17:30-18:30) | リバネス大阪事業所 | ペットボトルロケットの作成と研究計画作り |
4月25日〜5月7日 | 各学校 | ペットボトルロケット発射実験 |
5月8日(16:30-18:30) | 淀川河川敷 | ロケット発射コンテストと研究結果の報告 *5月8日が雨天の場合は事業所にて研究結果の報告会を行います。 |
会場:
①リバネス大阪事業所:大阪府大阪市中央区北浜1-5-7 MD北浜ビル3F 株式会社リバネス大阪事業所セミナー室
②淀川河川敷公園:阪急中津駅改札西出口集合(16:15)
実施風景
研究の種セミナー開始!先輩研究者によるお話
マンツーマンで、実験のやり方について聞いています
参加者の声
-
宇宙技術の研究を行っていて、その流れからペットボトルロケットの研究にも興味があり、参加した。今回得られた知識で、現在の研究につながりそうなことがあり有意義であった。また、生徒たちは研究の流れや仮設・研究計画について学べたようでよかった。(参加者)
-
研究方法論のコアを語っていて(大学の講義にもないほど)素晴らしいと思いました。研究の進め方に関する座学から実践までをトータルで行っている本セミナーは貴重だと思う。引き続き行っていってほしい。(ルネサンス大阪高等学校 竹内準一先生)
参加者募集中イベント
①プレゼン道場
発表して研究をブラッシュアップしたいという中高生が参加できます。複数の学校が集まって研究のプレゼンを行います。発表者は、研究についてのアドバイスがもらえます。
②課題研究の相談窓口
進めている研究の相談がしたいという方が参加します。取り組んでいる研究内容に近い分野の大学や企業の研究者に相談をするための事前面談です。研究背景や相談内容の確認、整理を行います。
利用にはリバネスが運営する「ティーチア」での登録が必要です。詳細はこちらから。