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実施報告:『ロールス・ロイスサマーサイエンスキャンプ2018』を実施。紹介ムービーが公開されました。

実施報告:『ロールス・ロイスサマーサイエンスキャンプ2018』を実施。紹介ムービーが公開されました。

 ロールス・ロイス ジャパン株式会社は、2018年8月21日から23日までの3日間、中高生を対象とした「ロールス・ロイス サマーサイエンスキャンプ2018」を仙台城南高等学校(校長:中川西 剛)にて開催しました。本企画は、ロールス・ロイス ジャパン株式会社が主催し、株式会社リバネスが企画協力を行ったエンジニアリングエデュケーションプログラムです。

 中学2年生から高校3年生まで20名が参加し、オリジナルのホバークラフト作りに挑戦しました。ジェットエンジンに重要な「ファン」について学習し、その学びをそれぞれのホバークラフトに応用しました。

 この度、『ロールス・ロイスサマーサイエンスキャンプ2018』の様子がわかるムービーが、ロールス・ロイス社のHPでCSR活動の一つとして紹介されましたのでぜひご覧ください!

ロールス・ロイスサマーサイエンスキャンプ2018が紹介されているHPリンク:https://www.rolls-royce.com/country-sites/japan/discover/2018/rr-summer-camp-2018-stem.aspx

 

<1日目>

 ロールス・ロイス ジャパン株式会社代表取締役社長 露久保治彦氏の開会の言葉から始まった本サイエンスキャンプ初日は、まずホバークラフトのキットを作成して、ホバークラフトの構造を学びました。ホバークラフトの基本構造を理解した上で、ロールス・ロイス ジャパン株式会社エンジニアリング&テクノロジーディレクター 小山大祐氏からジェットエンジンに関する講義があり、ジェットエンジンやホバークラフト開発の上で「空気の気持ちを知る」ことは最も重要だということを学習しました。さらにVRでロールス・ロイスのジェットエンジンの中が見られる動画

https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=B4RARbNcgiY&app=desktop)でジェットエンジンの構造について理解しました。

 午後はリバネスの仲栄真礁より今後の開発のヒントとなる流体力学基礎講座を行った後、いよいよオリジナルホバークラフトの開発をしました。ロールス・ロイスが2018年新たに掲げたミッションステートメント「PIONEERING THE POWER THAT MATTERS」にちなみ、何のパイオニアになりたいのかをまずチーム内で議論しました。テーマが決まったら早速開発スタート!今年度は3Dプリンターが導入され、各チームの開発がパワーアップしました!

 

<2日目>

 2日目はオリジナルホバークラフト開発を進めていきました。露久保氏、小山氏に加え、ロールス・ロイス ジャパンのエンジニアが加わり、各チームの制作をサポートしました。実際に手を動かすことで、設計段階では見えてこなかった問題点が顕在化し、生徒たちはアドバイスを受けつつ試行錯誤しながら解決策を模索していました。

 各チーム独創的なホバークラフトが出来上がってきたところで、一度中間発表会を行いました。実際のコースでテスト走行させてみると、様々な問題点が浮上してきました。その問題点を解決するために、開発もさらにヒートアップしました。流体力学基礎講座で出てきた情報も活用し、エンジニアへの質問も加速し、チーム一丸となって開発を進めていきました。

 

<3日目>

 最終日は審査員に露久保氏、小山氏、株式会社リバネス取締役執行役員CRO吉田一寛をむかえ、コンペティションを行いました。まず各チーム自分たちが設定したテーマと機体の特徴について、スライドを用いたプレゼンテーションを行いました。次に制作したホバークラフトの性能テスト。載せられる重りの重さや走行距離、エネルギー効率で競い合いました。前日の中間発表では走行していたのに、本番では走行しないハプニングも発生しました。

 表彰式を行ったのち、露久保氏が特別講演を行いました。懇親会ではチームの垣根を超えて、議論が行われていました。本実験教室ではものづくりを始めて行う生徒もいましたが、チーム一丸となって開発を行ったことで、各チーム、ホバークラフトを完成させることができました。

 

〔参加した生徒の感想〕

  • 物を作る大変さ、作ってどのように動かすのかなど様々な問題を一個ずつ解決して作り上げる重要性を学ぶことができた
  • 仲間と情報を共有することがすごく大切だと思った
  • 自分たちが日常的に使っている製品がエンジニアの様々な試行錯誤によってできていることを身をもって体験することができてよかった
  • 大変だったが、製作段階でとても熱くなれて、工学への意識が変わった
  • エンジニアの何度も失敗し、最後には成功を収める姿に感銘を受けました

 

〔参加したスタッフの感想〕

 最初は別々の方向を向いていたメンバーたちが、開発が進むに連れて設定したテーマ遂行に向けて一丸となって努力するように変化していきました。また本物のエンジニアと話すことで、エンジニアリングとは何なのか?エンジニアとはどういう仕事だったのかを実感できたと思います。

 

〔当日の写真〕

 

 

〔実施概要〕

日時:2018年8月21-23日(火-木) 9:00-17:00 ※宿泊を伴わない通い型のキャンプ

場所:仙台城南高等学校(宮城県仙台市太白区八木山松波町5-1)

主催:ロールス・ロイス ジャパン株式会社

企画・運営:株式会社リバネス