ハイラブル(株)とオンライン会議のリアルタイム定量化システムを開発しました

ハイラブル(株)とオンライン会議のリアルタイム定量化システムを開発しました

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役副社長CTO:井上浄)とハイラブル株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:水本武志)は、オンライン会議のリアルタイム定量化システム「Hylable」を共同で開発しました。

企業をはじめとした組織において、ディスカッションを通じたコミュニケーションは、意思決定や新たなアイデアの創出のために非常に重要なものとなります。また、教育現場でもディスカッションを軸とした探究学習が盛んに行われています。これらのコミュニケーションを解析・可視化することで、より効果的な議論の実現や、議論の参加者が自らのコミュニケーションの仕方を振り返ることによる教育効果が期待されます。

また、近年では組織の多拠点化や働き方の多様化、新型感染症への対策などを背景に、オンライン会議の実施機会の増加が見られます。オンライン会議での議論の様相を分析し、把握することは、今後の企業活動や教育活動をより効果的なものにしていくために避けては通れないものとなっていきます。

こうした背景のもと、株式会社リバネスでは、第6回ディープテックグランプリファイナリストであり、音環境分析を用いて議論の様子を可視化する技術の開発を進めるハイラブル株式会社と共に、オンライン会議のリアルタイム定量化システムの共同開発を行いました。

共同開発した「Hylable」では、オンライン会議参加者の端末ごとに音声を取得し、誰が、いつ、どのくらい発言したかを分析したうえで、リアルタイムで画面上に表示することが可能となります。また、発話の前後関係から、AさんとBさんの間でやり取りが頻繁に行われているといった「会話のターンテイク」も可視化されます。これによって、自身の議論への参加の様子をモニタリングしながら発話量を調節したり、議論の進行役が発言数の少ない参加者の発言を促したりすることで、より効果的な議論の実現が期待されます。

 

▲「Hylable」の出力画面の例。左端には会話のターンテイクが、中央には各参加者の発話量がリアルタイムで表示される。

 

さらに会議の管理者は、同時進行する複数のミーティングでの議論を一覧することができるため、議論の様子を比較したり、気になるミーティングに参加して働きかけたりすることが可能となります。そのため、学校のクラスの生徒が少人数グループに分かれて話し合いをするような場面で、教師が各グループの議論の様子を俯瞰的に把握することができるようになります。

▲管理者画面複数のミーティングの様子を一覧できる。

 

今後はこのシステムを、企業の採用面談や1on1ミーティングへのフィードバックに活用したり、教育現場でのグループでの探究活動の教育効果を高めたりと、組織でのコミュニケーションの改善や、効果的な会議の仕組みの開発に展開していく予定です。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス https://lne.st/
TEL:03-5227-4198 / E-mail:[email protected]
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル5階