リバネスとユーグレナ社、OMR社、共同開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗体検査系を構築し、検証を実施しました
株式会社リバネス(代表取締役副社長CTO:井上浄)と株式会社ユーグレナ(代表取締役社長:出雲充)、株式会社オーダーメードメディカルリサーチ(代表取締役:村上康文)は、共同開発している抗体検査系を構築し、その検証を実施しました※1。
※1 共同開発の開始は、2020年6月15日に発表 https://www.euglena.jp/news/20200615-2/
医療機関から提供されたインフォームドコンセントを得ている臨床検体(以下、サンプル)を用い、構築した抗体検査系に対する精度の確認を行いました。
サンプルのうち、PCR検査において陽性判定を受けているものに対して構築した抗体検査を行った結果、発症から11日以降に採取されたサンプル75検体の全てにおいて陽性判定が得られました。これは当該試験において感度が100%であることを示しています。
同じくサンプルのうちPCR検査で陰性判定を受けている36検体に対して行った抗体検査では、全ての検体が陰性判定となりました。この結果は、当該試験の条件において特異度が感度ともに100%であることを示しています※2。
共同開発にて構築した抗体検査系について、上記の試験結果によって、新型コロナウイルスに対する抗体を有している人を正しく判別し、また、抗体を持っていない人の検査結果が誤って陽性と判定されることのない、正確な検査を実施することができる可能性が示唆されました。本結果は精度の高い検査系の実用化にあたって重要な進捗であり、今後、より信頼性の高い抗体検査系の確立を目指して研究開発を進めてまいります。
※2 今回得られた特異度と感度のパーセンテージは、PCR検査との一致度を示すものです
<株式会社リバネスについて>
「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、科学教育・人材育成・研究開発・新規事業の創出に重点を置き、世界中のパートナー企業・公的機関と300を超える多角的なプロジェクトに取り組む。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。石垣島で生産した微細藻類ユーグレナを活用した機能性食品、化粧品開発・販売と、バイオ燃料生産に向けた研究開発を行う、東証一部上場企業。
<株式会社オーダーメードメディカルリサーチについて>
東京理科大学村上康文教授が立ち上げ、革新的抗体作製技術LIMAXYS法を確立。今まで作製困難であった膜タンパク質抗体作製を可能とした抗体医薬ベンチャー。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課 [email protected] 03-3454-4907