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【実施報告】オンラインセミナー「嗜好品5.0 〜その定義から未来へ〜」の最終回を開催しました

【実施報告】オンラインセミナー「嗜好品5.0 〜その定義から未来へ〜」の最終回を開催しました

 株式会社リバネスと日本たばこ産業株式会社は、全4回にわたるオンラインセミナー「嗜好品5.0 〜その定義から未来へ〜」を開催しております。

第一回から第二回第三回を通して、嗜好品は連続する日常を区切る物質であるだけでなく、経験と学習による期待感や摂取するまでの一連のストーリーも含んで、「自分だけの特別なひととき」を生み出す有機的な存在であることが見えてきました。また、常に社会との関わり合いの中で生きている人間にとって、嗜好品は人と社会との接点を良好に保つものとしての性質も見出されました。

第四回となる今回は、理化学研究所の砂川玄志郎氏をお招きして、「次世代の嗜好品とは?」というテーマでセミナーをお送りしました。

冒頭で志方氏から、音楽や映像が技術の進歩によって嗜好品化してきたように、「技術的ブレイクスルーにより、非日常的感覚・体験は日常化することができ、全てのモノ・コトは嗜好品化するポテンシャルを有している」のではないかという仮説が提案されました。この考えのもと次世代の嗜好品を考える際に、さらに必要な要件に、人間の根源的な欲求に基づくもの自身が主体的に選択する自由があるもの人間が理解できるインターフェースとして五感に働きかけるもの、という3つの仮説が加えられました。

ここで、睡眠・冬眠の研究者である砂川氏にバトンが渡りました。砂川氏によれば、睡眠はあらゆる動物に共通するものにも関わらず、未解明部分が多く残されてるといいます。しかし、解明が進みテクノロジーが進歩することで、将来は、睡眠や夢(睡眠中の体験)を自在にデザインできるようになるかもしれません。睡眠は嗜好品になり得るかもしれないと、議論がはずみました。また、砂川氏が研究を進める冬眠も、将来的な医療分野への応用の他にも、嗜好品的な活用の可能性も話されました。

 

視聴者からもリアルタイムでコメントや質問をいただき、従来の嗜好品に縛られない広い視点で議論を展開しました。

視聴者からいただいたコメント(一部抜粋)

・人間以外の動物って嗜好品的な活動するんでしょうか?人間と非人間の比較で理解すると何かわかるのかな?動物も3大欲求はあるし、、、
・薬の副反応説明で「悪夢」とか見たことあるので、内容の制御はあり得るのかも、、、
・イスラムの国に遊びにいくと、モスクからコーランが聞こえてきます。私は無宗教なのですが以前からコーランやタイの朝・晩に流れる国歌は「忙しくてもその時間になったら手を止めて祈る」=「日常をリセットする装置」としても使われているのかなと思っていたのですが、「句読点」の文脈だと、実は嗜好品だったのかなと思ったりもしています。
・睡眠に導入するものも「嗜好品」になりそうだし、睡眠の中身を変えること、嗜好品かなと思います。とすると、好きな夢を見られるようにするデバイスができたら、嗜好品化しそうですね!

など

 

多様な側面を持つゆえに捉えるのが難しい嗜好品ですが、4回のセミナーを通して徐々に輪郭がみえてきたかと思います。みなさんの考える「次世代の嗜好品」はなんでしょうか。今後も、各人が持つ「知識」を織り交ぜて議論していくことが重要だと考えています。

オンラインセミナー「嗜好品5.0 〜その定義から未来へ〜」は今回が最終回でしたが、2021年3月に開催いたします「第10回 超異分野学会 本大会」にて、セッションを予定しております(詳細は決定し次第、オープンにしてまいります)。

只今、発表演題を募集しておりますので、ぜひ「知識」をかけ合わせにお越しください。

 

<第10回 超異分野学会 本大会>
大会テーマ:変化・適応・進化
日 時:2021年3月5日(金)・6日(土)9:00-18:00(懇親会18:30-20:00)
場 所:コングレスクエア羽田(一部オンライン配信)
◎演題登録(2021年1月12日〆切)、聴講登録を絶賛受付しております。

超異分野学会のWEBページはこちら

 

【お問い合わせ先】

株式会社リバネス(担当:金子、西村、神藤) [email protected]