【実施報告】東京都市大学にて、トランスファラブルスキル研修を実施

【実施報告】東京都市大学にて、トランスファラブルスキル研修を実施

リバネスは、サイエンスブリッジコミュニケーションを核とした人材育成プログラムの実践を通じ、創業以来20年間、博士人材のキャリアの開発を手掛けて参りました。このノウハウとネットワークを生かし、大学生・大学院生向けに実践的にトランスファラブルスキルを鍛えるプログラムを、大学等と連携して実施しています。

参考)【大学院向け】修士・博士課程対象、研究キャリアを開拓する短期トランスファラブルスキル実践プログラム開始

2022/12/13に東京都市大学の博士後期課程の学生を対象に本研修を実施いたしました。

本研修は、同大学が実施している、「アジア大洋州地域の発展をリードする次世代のグローバル研究者育成プログラム」の一環として行われ、当日は、8名の学生が参加しました。

本研修は事前ワークショップ、実践(超異分野学会でのポスターセッション)、事後ワークショップ全3回で構成されており、今回は事前ワークショップを実施しました。

<内容>
事前ワークショップ:「自分の研究の熱を明らかにし、相手に伝える方法を学ぼう」
専門外の人たちと交流し、仲間になるためには研究実績だけでなく、自分の研究をわかりやすく伝え、目指す姿や熱意を表現する力が求められます。サイエンスブリッジコミュニケーションの考え方に基づく、伝える力の磨き方をお伝えします。実践において、企業や異分野の研究者に自分の研究への熱を伝える方法を学びます。

学生からは「相手の分野を聞き、その人の知っている内容などと結び付けて自分の研究を説明することにより、より理解を得ることができ、異分野交流につなげる橋になることを実感した。」「これまでは,学会等の専門的な場で説明することが多かったため,専門の人しかわからないような説明をしていました。しかし,これからは様々な技術や考え方が統合して新しいイノベーションが生まれる時代になってくることが予想されます。このため,今後は様々な説明の仕方を持つことが重要であると考えを改めさせられました。」などのコメントがありました。

今回参加した学生はその後、超異分野学会にてポスターセッション参加し、研修で得た経験や気付きを実践していきます。

 

<参考>「超異分野学会

 近年、指数関数的に科学論文の数が増加しているのに対し、私たちが利用可能な知識の増加速度は到底およんでいません。2002年、このギャップを埋めるために、リバネスが考え抜いた末に行き着いた概念が「超異分野」です。以来、私たちは社会が利用できる知識へとサイエンスをブリッジするサイエンスブリッジコミュケーターとして、科学者、エンジニア、ビジネスパーソン、町工場の匠、医師、農業者、教育者など、多様な異分野のスペシャリストどうしを結びつけてきました。この「超異分野」ネットワークは、指数関数的に人類の知識を増加させる鍵となるはずだと私たちは考えています。超異分野学会は、その仮説を検証し、新たな一歩を踏み出すための場です。