【実施報告】「探究」をテーマに企業と学校をつなぐ『KENQ ROAD 2024』を開催しました

【実施報告】「探究」をテーマに企業と学校をつなぐ『KENQ ROAD 2024』を開催しました

株式会社リバネスは、2024年4月28日(土)に大阪教育大学 天王寺キャンパス内にあるみらい教育創造館にて「探究」をテーマにした学校教員向けのイベント『KENQ ROAD 2024』を開催しました。本イベントでは、企業と学校をつなぎ、中高生に新たな研究の機会を提供することを目的に、企業・大学・学校から有識者に登壇いただいたパネルセッションや、リバネス含む企業4社がもつ教育コンテンツの体験会を実施しました。当日は26名の小中高の教員の皆さまにご参加いただきました。

「KENQ ROAD」とは

街と街、または城や港、寺・神社をつなぐ「街道」は、人や物だけでなく知識や情報を運び、古くから文化や経済をつくる重要な要素でした。予測困難で正解のない時代を生きる子どもたちのために、社会と子どもたちを、そして学校と企業をつなぎ、より多くの中高生が自らのQuestionに根ざした研究活動に取り組む「道」をつくるための教員向けの取り組みです。企業がもつ教材や教育プログラムを学校現場に届け、その活用を広める機会を提供します。

 

<開催概要>
日時:2024年4月27日(土)13:00-17:00
場所:みらい教育共創館(大阪教育大学天王寺キャンパス内)
対象:学校経営者、探究活動担当教員、その他関心のある教員の皆さま
内容:有識者によるパネルセッション、企業の教育コンテンツ体験会、参加者交流会
共同企画:ケニス株式会社
パートナー企業:THK株式会社ニッポー株式会社ジェームズ ダイソン財団
URL:https://lne.st/business/kenqroad/

本イベントの内容をまとめたグラフィックレコード

 

パネルセッション「企業と連携した探究活動の新しいカタチ」

当日に行ったパネルセッションでは、日鉄エンジニラリング株式会社 折笠光子氏、大阪大学 豊田岐聡氏、常翔学園中学校・高等学校 池田弘氏を登壇者として迎え、株式会社リバネス 藤田大悟がモデレーターとなって、企業・大学・学校の視点から探究学習のあり方について意見交換を行いました。以下に、セッション中にでてきた意見の一部をまとめました。

  • 大学や企業との連携で探究学習の幅を広げることができ、多様な学びにつながる
  • 「失敗してもいい」という安心感を生徒に与え、自らの力で考え抜く姿勢を育むことが肝心
  • 教員が教えすぎないことで、生徒が自分たちで悩み、議論の末に得た気づきだからこそ身につく
  • 大学でイノベーション人材の育成に取り組むが、その素地は中高生の時期に作る必要がある
  • 企業にとっての探究学習への参画は、単なる社会貢献活動ではなく、10年後、20年後の人材を育成する「未来への投資」である

 

セッションの終わりに、探究学習を通じて、学校教育の現場だけでなく、社会全体で次世代を担う人材を育てる意識を持つ必要があるという共通認識を確認することができました。企業・大学・学校という異なる立場にありますが、日本の未来を切り開く人材の育成に向けて協働する機会の創出を、KENQ ROADという場を使って実現してまいります。

 

パネルセッションの様子

左から日鉄エンジニアリング株式会社 折笠光子氏、大阪大学 豊田岐聡氏、常翔学園中学校・高等学校 池田弘氏、株式会社リバネス 藤田大悟

 

企業の教育コンテンツ体験会

パートナー企業であるTHK株式会社、ニッポー株式会社、ジェームズ ダイソン財団と、リバネスを含めて4つのブースを展開し、参加者向けに各社がもつ教育コンテンツの紹介・体験を行いました。

THK株式会社の「自動分別ゴミ箱」の活用を紹介

 

ニッポー株式会社の3Dプリンタとその活用を紹介

 

ジェームズ ダイソン財団のAirPollutionKitとその活用を紹介

 

リバネスの海洋微生物調査を行うプログラムを紹介

 

各社の教育コンテンツの詳細は、以下のリリースをご参照ください。

KENQ ROAD 2024にTHK株式会社によるものづくり探究教材「自動分別ゴミ箱」体験会実施!

KENQ ROAD 2024でニッポー株式会社の3Dプリンタを活用したデジタルものづくり教育体験会開催

KENQ ROAD 2024でジェームズ ダイソン財団の空気汚染の課題解決を考えるエンジニアリング教材 AirPollutionKit 体験会開催

 

参加者の声

  • 教育現場で取り入れられそうな内容だった。
  • 中高向けの提案とのことでしたが、どれも十分小学校での活用の幅を広げる可能性があった。
  • 実際に使うことができそうだと思うコンテンツを見ることができた。
  • 目から鱗の内容も多く、時間が短くなるほど充実していました。まだまだ勉強不足を感じる毎日ですので、また機会をみて参加したいです。
  • 企業が、というだけでお金儲けの印象があったが、その企業側のメリットが少しはわかったような気がします。
  • 今回の研修は教科指導の参考になりました。
  • 大変勉強になりました。探究活動のプログラムを作成している中、不安に思うことがあったが、企業や大学の先生の考えを知ることができ、同じ方向を向いていると気づけて、大変心強く感じました。現在作成中のプログラムにも自信を持てました。
  • 日々の業務に追われ、なかなか探究に時間をかけられないのが悔しいと感じていたのですが、今日参加して、探究に対するモチベーションがあがりました。

 

当日の様子

リバネスから趣旨説明を行いました

 

会場全体の様子

 

企業の教育コンテンツ体験会のブースの様子

 

ハンズオン展示された教材

 

3Dプリンタの説明を聞く参加者の様子

 

ブース体験会の様子

 

共同企画として参画したケニス株式会社より会場となったみらい教育共創館について説明

 

参加者交流会の様子

 

参加者交流会の様子

 

参加者交流会の様子

 

リバネスでは、今後もKENQ ROADを定期開催して企業と学校現場をつなぎ、より多くの子どもたちへ探究・研究の機会を提供することに尽力いたします。次回の開催については追ってWebページにてお知らせいたします。

 

本件に関するお問い合わせは以下までお願いします。

株式会社リバネス 大阪本社
担当:仲栄真、重永
MAIL:[email protected]
TEL: 06-6125-5622