リバネスのグループCEO丸が大阪青年会議所主催のB⁴C Forumにて基調講演 〜世界への挑戦は、「問い」と「共創」から始まる。〜

2026年9月9日(水)、リバネス 代表取締役グループCEOの丸 幸弘が、大阪にて開催されたB⁴C Forumに登壇し、日本の中小・中堅企業が持つ技術と東南アジアの社会課題をつなぎ、新たな産業を生み出すための考え方について基調講演を行いました。本イベントは、大阪の強みであるヘルスケア分野を起点に、海外の社会課題と大阪企業の技術・サービスを結びつけ、新たな事業共創につなげることを目的に一般社団法人大阪青年会議所が開催したものです。
講演では、丸が2020年から大阪・関西に向けて発信してきた「万博は通過点」であり、その先に何を生み出すかが重要であるという問題提起と、東京とは異なる価値を生み出す「カウンターカルチャー」の必要性に改めて言及。大阪・関西万博を終えた2026年を1つの転換点と捉え、「何のために、この事業・技術に取り組むのか」という問いを持ち、その先にある社会課題に目を向けることの重要性を訴えました。
日本の「眠れる技術」は、世界ではディープテックになる
丸は、科学技術は売上や利益を生み出すこと自体を目的とするものではなく、社会に存在する課題を解決するためにあると語りました。
日本には、公害、環境汚染、廃棄物、エネルギー、食、医療など、経済成長の過程で直面してきた数多くの課題があります。そして、それらを乗り越える過程で生まれた技術やノウハウが、現在も全国の大学や中小・中堅企業の中に数多く蓄積されています。
一方、急速な経済成長を続ける東南アジアでは、洪水や渋滞による物流の分断、廃棄物・水環境問題、生活習慣病の増加など、日本が過去に経験してきた課題と重なる「ディープイシュー」が顕在化しています。日本国内では市場が縮小した技術であっても、世界に目を向け、現地の課題と掛け合わせることで、その解決に資する「ディープテック」になり得ると強調しました。
東南アジアを「市場」ではなく「仲間」と捉える
講演では、課題解決のために異なる技術や知識を持つ仲間と「共創」することの重要性についても語りました。
日本企業が自社の製品や技術をそのまま海外へ持ち込むだけでは、現地の複雑な課題を解決することはできません。現地企業、スタートアップ、研究者など、それぞれ異なる技術や知識を持つプレイヤーと仲間になり、一緒に解決策をつくることが不可欠です。
その具体例として、リバネスが東南アジアで発掘・投資してきたスタートアップによる、洪水や交通渋滞の中でも血液や医薬品を届けるドローン物流を実現するAlphaswift社などの取り組みを紹介し、現地スタートアップの技術に、日本企業などが持つセンサーや製造の技術・能力を掛け合わせることで、新たな事業を生み出せる可能性を示しました。「東南アジアに進出する」のではなく、東南アジアの仲間とともに課題を解決する。その発想への転換が、日本企業の次の成長機会につながると丸は呼びかけました。

リバネスが掲げる「Co-incubation」構想
日本と東南アジアをつなぎ、6.8億人規模の共創市場を創出する
新規事業は「これまで採用してこなかった人」から生まれる
さらに丸は、海外で新たな事業を生み出すための方法として、「人への投資」の重要性を強調しました。
日本で学ぶ東南アジア出身の留学生をはじめ、日本と現地双方を理解する人材を単なる労働力としてではなく、新しい事業をつくる「知識労働者」として迎え入れる。そこから現地の課題を発見し、自社技術との接点をつくることで、1人の人材から海外ベンチャーとの共創や新規事業を始めることができます。
リバネス自身も、各国出身の若手人材に、自社の技術をそれぞれの国が抱える課題と結びつけ、新たな事業を生み出す役割を託すことで、フィリピン、タイ、ベトナム、バングラデシュなどへ活動を広げてきました。
丸は「これまでと同じ人材を採用し続けていては、今の事業の延長線上の仕事しか生まれない」とし、地域企業こそ、これまで採用してこなかった人材を仲間に加えることが新規事業創出の第一歩になると訴えました。
大阪・関西から、アジアとともに新しい産業をつくる
リバネスは、TECH PLANTERをはじめとする活動を通じて、日本および東南アジアで研究者・スタートアップを発掘し、大企業や地域中核企業、町工場、金融機関などとつなぐディープテックエコシステムを構築してきました。今後も、日本の地域に眠る技術・知識・ものづくり力と、東南アジアに存在するリアルな社会課題をつないでいきます。
東南アジアを単なる「進出先」として見るのではなく、ともに課題を解決し、新しい産業をつくる仲間として捉えること。大阪・関西をはじめとする地域企業と東南アジアの研究者・スタートアップが互いの強みを持ち寄ることで、日本発の技術を世界の課題解決へとつなげ、新たな産業を生み出していきます。
参考図書:
- ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」 丸 幸弘/尾原 和啓(日経BP)
- 『知識製造業の新時代』丸 幸弘(リバネス出版)
実施概要
名称: B⁴C Forum「大阪」のヘルスケアから、「世界」へ。
日時: 2026年9月9日(水)17:00~19:30
会場: Nakanoshima Qross(中之島クロス)2階「Qrossover Lounge 夢」(大阪府大阪市北区中之島4丁目3番51号)
主催: 一般社団法人大阪青年会議所
共催: 日本生命保険相互会社、CIC Japan合同会社、一般財団法人未来医療推進機構
内容: 基調講演、参加企業によるパネルディスカッション、次なるグローバルチャレンジ「B⁴C X」の紹介、ネットワーキング
認定: Global Startup EXPO 2026 サイドイベント
当日のプログラム
17:00 開会・主催者挨拶・大阪市長 横山英幸氏 祝辞
17:10 基調講演(株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO 丸 幸弘)
17:45 パネルディスカッション 第1部(介護事業)
18:10 パネルディスカッション 第2部(ヘルスケアテック・製造・飲食事業)
18:30 今後の枠組み B⁴C X(マレーシア市場/BNIの国際的な取り組み)
18:55 ネットワーキング
お問い合わせ
株式会社リバネス
経営企画室 磯貝/戦略開発事業部 櫻井
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