知識創業研究センター

知の集積を通じて未来を創造する

科学・技術の進展により、大学・研究機関や企業で知識の専門化・細分化が進み、組織の閉じた関係性の中ではイノベーションを生み出すことが難しくなってきています。一方で、分野や業種を超えた自由な枠組みの中で、新しい研究や開発を行う動きが活発になっています。こうした動きの中では、ウェブや書籍では手に入れることのできない個々人がもつ知を、専門化・細分化された世界から見つけ出し集積することが大きな意味を持ちます。知識創業研究センターは、個人にひもづいた世の中のあらゆる知を見つけ、集積し、それを組合わせて新たな知を創り出すことを使命に、活動をしています。

知識創業研究センター

センター長
高橋 宏之

主な活動

研究者の知の集積

研究活動に対する活性が高い40歳以下の研究者を対象にした研究助成<リバネス研究費>の実施や、産学連携を加速するためにあらゆる研究分野の情報を発信する冊子<研究応援>の発行を中心に、既成概念にとらわれずに、自由に研究を進める研究者の知を集積します。また、集積した知を、横串でつなげることで、10年先、20年先の研究の形を設計していくことを目指します。

関連リリース
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分野・業種にとらわれない知の掛け合わせ

アカデミア、事業会社、スタートアップ、町工場など、知識やモノを創り出す人々が集まり、分野や業種を超えて議論をする場<超異分野学会>を軸に、積極的な知の掛け合わせを仕掛けています。こうした普段の研究活動や企業活動では難しい知の掛け合わせを通して、従来の概念にとらわれない社会課題を解決するためのアプローチの方法を検討し、実装のための研究活動を推進します。さらに、将来の研究人材を育成するために、高校生までを対象にリアルな研究の場を提供し、研究の思考をトレーニングする機会を創出します。

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次世代と共に水圏の生物多様性評価に挑戦する「TASUKI -襷- Project」を開始 ~未来の研究者の卵である高校生と連携し、水圏の生物多様性を守る~(2024/6/3)


知を社会に橋渡しするための研究

知の集積、知の掛け合わせから生まれたアイデアを検証するための研究を、アカデミア、事業会社、ベンチャー、町工場に限らず知識プラットフォームに関わる人々を巻き込んで推進します。バイオガレージ研究所では、生命科学分野に重点をおいてアイデア検証のための研究プロジェクトを推進します。また、自社ラボを持たない研究開発型ベンチャー等が活用できるオープンラボの運用開発を進めています。

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災害対応機能を備えた小型メタン発酵システムの開発を行うRUMENプロジェクト(Resilient system Under disaster by green Methane ENergy)を開始(2024/01/15)
空間共有システム「tonari」を活用した、日本の町工場による海外スタートアップの遠隔ものづくり支援実証を開始(2023/2/10