【ビクセン天文部★応援中!】金星を見上げて授業をしよう【株式会社ビクセン】
【概要】
日時:2012年7月22日(日)14時30分〜18時
場所:株式会社リバネス本社
内容:前半 北海道大学大学院理学院 高橋幸弘教授による最新宇宙トピックスのご紹介「金星の雷から惑星大気の謎にせまる」
後半 株式会社ビクセン スタッフによる天体望遠鏡の組立、惑星観測講座、実践
対象:中学校、高校、高等専門学校教員
参加者:18名
主催:株式会社ビクセン 企画:株式会社リバネス 協力:国立天文台
こんにちは。百目木(どめき)です。
13回目をむかえる 株式会社ビクセン主催の教員向け研修会「金星を見上げて授業をしよう」の開催報告をいたします。
今回は、北海道大学から惑星大気の研究をされている高橋幸弘先生をお招きし、「金星の雷から惑星大気の謎に迫る」というテーマでご講演いただきました。
金星では「スーパーローテーション」という、時速400kmで吹く謎の高速の風が存在しています。
高橋先生は金星の惑星探査衛星「あかつき」に搭載したLACというカメラを使って、金星の雷の頻度、多さを調べることで金星の大気について明らかにしようとしています。
そもそも金星に雷が起こるかどうかはわかっていません。
なぜ、雷について調べると惑星大気について研究することができるのでしょうか。
地球上で雷が起こるには、水分と強い上昇気流が必要です。
もし金星で雷が起こっていれば、
そこに強い上昇気流が起こている可能性があるので、
その頻度と強さを調べることでスーパーローテーションの謎についてもわかるかもしれません。
一度金星の軌道投入に失敗した「あかつき」ですが、今度は2016年ころに金星に再突入するそうです。
金星に雷はあるのでしょうか、とても楽しみですね。
後半はビクセンスタッフによる望遠鏡の基礎講座、組立、ファインダー調整実践を行いました。
学校に眠っている望遠鏡を使えるようになろう!というテーマのもと赤道儀、経緯台の2種類に分かれ、
組立、ファイダー研修を行いました。
ぜひ、学校で望遠鏡を使って、生徒にも金星をみせてあげてください!
百目木