聖光学院中学校・高等学校でマグナス力を活かしたものづくりに関する出前研究教室を実施しました

聖光学院中学校・高等学校でマグナス力を活かしたものづくりに関する出前研究教室を実施しました

 聖光学院中学校・高等学校(学校長 工藤 誠一)において、2019年3月16日に出前研究教室を実施しました。今回の教室は、中学1年生から高校1年生、希望者28名を対象に、「マグナス力の歴史をぬり替えろ!」というテーマで実施しました。

 

 マグナス力とは、回転しながら進む物体に対して、進行方向に対して垂直に働く力のことを言います。野球のカーブボールにもこの力が働いています。本実験教室ではこのマグナス力を理解し、この原理を用いて走るモデルカーを試行錯誤して作成し、ものづくりの意義や面白さを体験してもらいました。また実際にマグナス力を用いて台風のような強風でも耐えられる風力発電機の開発を行っている株式会社チャレナジーの特別講演も合わせて行いました。

 

 本実験教室の講師を務めた株式会社リバネス 小松 大祐は経済学、哲学、歴史の研究をしていた経験から、「科学にとって科学者の蓄積してきた歴史は大事であり、生徒たち自身が科学者としてマグナス力の実験を行い、新たな記録を残す挑戦をする」というミッションを掲げました。まず、生徒たちは、マグナス力を体感するために「マグナスカップ」を作成し、マグナス力の原理やその働きについて学びました。その後、過去に人類がこの原理を応用したローター船という実例を踏まえて、生徒たちはマグナス力を用いたオリジナルのマグナスカーの開発に挑戦しました。開発をしながら、生徒たちはどのようにしたら速く遠くに進むマグナスカーができるのかアイデアを出し、試行錯誤を繰り返しました。

 

 実験教室の終盤では、最先端の事例紹介の位置付けで、このマグナス力を用いて社会課題を解決に取り組んでいる次世代風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」の開発を行う株式会社チャレナジーの海津太郎氏に特別講演も行っていただきました。本実験教室を通して、生徒たちがマグナス力という普段接しているが見えていない身近な科学を切り口に、様々な分野の研究者が持つ独特の視点を知り、世界には多様な見方があることに気づいてもらえたと思います。

 

〔参加した生徒の感想〕

  • マグナス力のような小さな自然の力が社会に利用されていることを学ぶことができてよかった。 
  • 説明がわかりやすく、今まで不思議に思っていたカーブボールにマグナス力が関わっていることを学ぶことができた。空気以外の流体でも同様のことが起こるのか気になった。 
  • 身近なものを使った実験教室で面白かった。 
  • マグナス力について理解したので、この力を活用する方法を探っていきたい。 
  • 研究というものはわからないことをわかるようにするだけと思っていたが、それを後世にも伝えることも大事なのだと知りました。 
経済、歴史などを研究していた講師によるマグナス力講座 マグナス力の原理を知るためのマグナスカップ
生徒たちは創意工夫しながら、オリジナルのマグナスカーの開発を行っていました 株式会社チャレナジー海津氏による特別講演

〔概要〕

日時:2019年3月16日(土)13:00〜17:00

会場:聖光学院中学校・高等学校

対象:中学1年生〜高校1年生 28名

主催:株式会社リバネス

テーマ:マグナス力、ものづくり

 

リバネスでは、最先端の科学やものづくりのアイデアを用いた実験教室を様々な学校や学年を対象に実施しております。ご興味をお持ちの方は下記お問い合わせ先までご連絡ください。

 

【本件に関するお問い合わせ】

株式会社リバネス 滝野

メールアドレス:[email protected]

TEL:03-5227-4198