【実施報告】腸内環境・ヘルスケア領域の事業化に必要な「実証・評価」を考えるオンラインセミナーを開催

株式会社リバネスは2026年8月25日、株式会社RDサポート、株式会社メタジェンとともに、オンラインセミナー「腸内環境・ヘルスケアベンチャーに学ぶ、事業化前に押さえるべき実証・評価の進め方」を開催しました。当日は、食品・ヘルスケア企業、研究者、ベンチャー企業などから81名が参加しました。
食品・ヘルスケア領域では、優れた研究成果や素材があっても、実証のタイミングや方法、必要なデータが整理できず、商品開発や企業連携が止まってしまうことがあります。そこで本セミナーでは、研究成果を事業へつなげるためのエビデンス設計について、実践者と支援者の双方から考えました。
腸内環境研究を、商品開発や社会実装につなげる
株式会社メタジェン 研究付加価値探索事業部の菅原賢也氏からは、腸内細菌叢と代謝物を統合して解析する同社の技術と、研究成果を社会実装につなげる取り組みが紹介されました。
同社では、創出したエビデンスを商品開発や外部資金の獲得、さらには情報発信など、事業の多角的な側面に役立てています。また、腸内環境は人によって異なるため、全員に同じ商品を届けるだけでなく、個人の状態に応じた「層別化ヘルスケア」を設計する重要性も示されました。
実証でデータを取得すること自体をゴールにせず、「誰に、どのような価値を届けるのか」から逆算して研究や商品を設計することが、事業化を進める鍵となります。
ヒト試験の前に、目的と判断基準を決める
一般社団法人日本ウェルネス産業推進協会の三浦徳氏からは、食品・ヘルスケア領域におけるヒト試験とエビデンス取得の考え方が解説されました。
ヒト試験では、まず「何を確かめたいのか」「結果を何に使うのか」を明確にする必要があります。そのうえで、評価項目や対象者、試験方法を設計し、試験開始前にGo/No-Goの判断基準を定めておくことが重要です。
試験を実施してから活用方法を考えるのではなく、商品開発、機能性表示、企業連携、資金調達などの目的に合わせて必要なエビデンスを設計する。この順序が、限られた資金と時間を有効に使うことにつながります。
議論から見えた、実証・評価を事業につなげるポイント
当日の議論から、実証・評価を事業につなげるうえで重要な3つの視点が示されました。
1つ目は、試験を始める前に「結果を何に使うのか」とGo/No-Goの判断基準を決めることです。商品開発、機能性表示、企業連携、資金調達など、目的によって必要なデータや試験設計は変わります。
2つ目は、得られたエビデンスを商品の評価だけで終わらせないことです。研究成果は、商品開発に加え、外部資金の獲得や営業、情報発信にも活用できます。出口をあらかじめ想定することで、一つの実証から得られる価値を広げられます。
3つ目は、すべての人に同じ価値を届けるのではなく、顧客の状態や特徴に応じて対象を捉えることです。特に腸内環境のように個人差が大きい領域では、「誰に効果が期待できるのか」を明らかにすることが、商品やサービスの価値を具体化する手がかりになります。
実証は、技術の有効性を確かめるだけの工程ではありません。何を判断し、誰にどのような価値を届け、その成果をどう事業に生かすのかまで考えて設計することが重要です。
実証・評価の個別相談へ
研究成果の事業化では、技術や素材の特性、現在の開発段階、目指す商品によって、必要な実証・評価は異なります。
リバネスでは今後も、メタジェン、日本ウェルネス産業推進協会をはじめとする専門家と連携し、エビデンス設計、ヒト試験、商品開発、企業連携に関する個別相談を受け付けます。研究成果や素材を事業につなげたい方は、ぜひお問い合わせください。
開催概要
- 日時:2026年8月25日(火)16:00~17:00
- 形式:オンライン
- 主催:株式会社RDサポート、株式会社メタジェン、株式会社リバネス
- 参加者:81名
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登壇者



