【開催報告】【2012/3/17】 第1回超異分野学会
本イベントは終了しました。
2012年3月17日(土)、お茶の水女子大学にて、第1回超異分野学会を開催いたしました。
本学会は、リバネス創立10周年の今年、若手研究者応援プロジェクトに参加する全ての
企業、若手研究者の交流を目的として昨年度までの「超異分野交流会」の発展として
開催されました。
第1回のテーマは「アカデミア、企業、教育が共存する新しいイノベーションの時代」
分野や企業、大学、といった垣根を越えた交流から新しい価値やアイディアを生み出すことを
リバネスは10年間の活動の中で実感してきました。
リバネスが行ってきた若手研究者対象の「リバネス研究費」、
エデュケ―ションベースドリサーチなどはまさにそのイノベーションの場です。
本学会では参加する企業や研究者、学校がどのような思いでこの取り組みに参加しているのか、
その結果、何が起こっているのか、「思いを共有する場」として、
シンポジウムとリバネス研究費採択者・リバネスインターンシップ生のポスター発表が行われました。
シンポジウムでは
若手研究者応援企業から
株式会社ニッピ バイオマトリクス研究所 所長 服部俊治様
レボックス株式会社 代表取締役CEO鎌田英洋様
株式会社ディスカヴァー・トゥエンテイワン 取締役社長 干場弓子様が、
各社のリバネス研究費の取り組みについてお話いただきました。
リバネス研究費採択者として、レボックス賞採択者の
名古屋大学大学院理学研究科 須藤雄気准教授からお話をいただきました。
特別講演としては、第11回リバネス研究費から参加していただいている
鹿児島県肝付町の町長 永野和行様に今回の研究費のテーマである
肝付町の魅力、自治体の持つ思いについてお話していただきました。
ポスターセッションでは
リバネスのインターンシップ卒業生のほか、リバネス研究費採択者、
宇宙教育プロジェクトに参加した高校、
アルゼンチンアリの分布についてリバネスといっしょ に解析をしている
加茂高等学校の高校生のみなさんに参加していただき、分野を超えた
活発な議論が行われました。
<参加者のコメント>
製薬企業の研究者として、新薬を作るという世界の研究動向ばかりに集中していると、
時に技術が停滞しているように見え、息苦しく感じることがありますが、
今回のお話をうかがって明るい気持ちになりました。
研究は「職業研究者」のものだけに限る必要はないという話は、
教育という観点からも、長期的な技術革新という観点からも夢があって素敵な話だと思いました。
インターネットのブログを通じて、誰もがアマチュア作家になれたように、
研究についても様々なツールが安価に揃えることができたりすることで、
職業研究者以外の人たちがもっと活躍する機会が増えてくるかもしれないと、
シンポジウムに出席したあとに、高校生のポスター発表を聞いて感じました。
製薬企業でバイオ系の応用研究に携わっている経験が
学生、大学の研究者に役立つこともあるかもしれませんので、
何かできるがあれば、お声がけいただければと思います。