男性不妊モデルマウスを体外で治療 横浜市立大学
今回の結果は、将来的に、精子形成不全となっている不妊症の場合には、その精巣組織を適切な条件で培養することにより、精子産生できる可能性があることを示すものです。
横浜市立大学の 小川 毅彦准教授(窪田 吉信教授)、佐藤 卓也博士研究員らがマウスで結果を残しました。
重篤な精子形成不全により不妊になる遺伝子変異マウスの精巣組織を体外で培養し、精子形成を誘導し精子を産生することに成功。その精子を用いて子どもをつくることにも成功したとのことです。
☆研究成果のポイント
○男性不妊モデルマウス(無精子症)の精巣組織を培養し、精子産生することに成功した。
○産生された精子細胞をもちいて産仔を得た。
○精子形成を促進するサイトカイン等の因子を培養実験で検定できることを示した。
現在、人への適応へのハードルは、人間の精巣組織の培養技術に難があり、そのまま適応出来ないが、将来的に不妊治療への道筋を示した事が非常に意義深いものだと言えるとのこと。