バーチャルを肌で感じる、本当に触れる!? 岩田洋夫

バーチャルを肌で感じる、本当に触れる!? 岩田洋夫

考えたことはないだろうか?

コンピュータの画面に表示されているものに実際に触れてみたいと。
この手で触ってみたいと。

この夢に果敢に挑戦する研究者がいた。筑波大学の岩田教授だ。

岩田洋夫 教授 筑波大学 システム情報系 知能機能工学域

岩田洋夫 教授
筑波大学 システム情報系 知能機能工学域

今ではハプティックインターフェースと呼ばれ世界中で研究されているが、世界で初めてその試作機を開発したのは岩田教授だ。
1988年のことである。

岩田「この技術により、バーチャル物体の硬さや重さを表現することができます。」

実際に触れてみることが出来るリアリティ感と言ったら、見ているだけ、聞いているだけのバーチャルリアリティとは一線を画す。
20年以上の歳月をかけ、数十の試作機を創り、遂に製品としてのものが出来上がってきた。 更に岩田教授はバーチャル空間を自由自在に歩けるようにするためのロコモーションインターフェースの研究開発も行っている。
どの方向に歩いていっても歩いた分だけ地面が戻り、実際にはその場から動いていない様にする仕掛けだ。
360度全視野をディスプレイで覆い、自分がまるでバーチャル空間に入り込んだ状態で更にその空間を歩き回れるって・・・。
そして更にバーチャル空間のバーチャル物体に触れられるって・・・。凄い!凄過ぎる!!

岩田教授はアウトリーチにも積極的で、様々な場所で作品を展示している。

2012年11月04日現在、日本科学未来館(東京・お台場)で岩田教授の作品に出会うことが出来る(静態展示)(http://www.miraikan.jst.go.jp/)。
しかもなんと、作品にアート性を持たせ、「デバイスアート」という新ジャンルでドドーンと絶賛展示中だ(常設展示 > 零壱庵 [未来をつくる]> ロボット飛石)。
この記事を読んでくれたそこの君!兎にも角にも日本科学未来館へダッシュだ!是非とも「未来」を体感してくれ!。(鈴木孝洋)

筑波大学システム情報系知能機能工学域