「カリン」のど飴をいつもポケットに

「カリン」のど飴をいつもポケットに

はちみつ、ゆず、ミント、ストロベリー……
いろいろな味ののど飴の中からひとつ選ぶとしたら、どんな基準で選びますか?
好きな味が決まっている?
そのときの気分で?
冬のおともの選び方、今日からちょっと変えてみませんか。

からだへの入り口は、乾燥に弱い

Chaenomeles sinensis外からやって来るウイルスの入り口、鼻やのどの粘膜には、直径1nmの小さな繊毛がびっしり生えていて、1秒間に15~17回の速さで小刻みに震えています。
この動きを「繊毛運動」といい、鼻やのどの表面にある粘液を流してウイルスや雑菌などの異物を外へ運び出す働きをしています。
しかし、空気が乾燥すると粘膜も乾き、繊毛の動きが鈍ります。
すると、ウイルスの侵入を許してしまい、風邪やインフルエンザに感染しやすくなってしまうのです。

のど飴で口の中をうるおす

粘膜を乾燥から守り、繊毛運動を保つために重要な役割を担うのが「唾だ液」です。
口の中をうるおすだけでなく、細菌などの異物から私たちを守ってくれる成分を含んでいます。
細菌の細胞は、壊れやすい細胞膜の外側に、炭水化物の鎖でできたかたい細胞壁を持っています。
唾液に含まれる酵素「リゾチーム」は、この炭水化物の鎖を分解し、細胞壁の強度を弱めてしまうのです。
のど飴をなめると、その味やにおいが刺激となり、唾液の分泌が促されます。 

カリンエキス入りを選んで

のど飴の成分としてよく見かける「カリン」エキス。
その中に含まれるポリフェノールに、インフルエンザウイルスを抑制する効果があることがわかっています。
培養細胞を使った実験で、感染過程の中でもウイルスがどんどん増える段階で特に効果が高く、ポリフェノールを与えない場合と比較して、細胞への感染が1/000に抑えられていたのです。
2011年には、カリンエキス配合の飴を続けて摂取したところ、摂取していない人に比べて風邪にかかる人が少なかったという研究結果が発表されました。
今年の冬は、のど飴をポケットに。唾液とカリンエキスに、風邪から守ってもらいましょう。