シリコンバレーが物づくりに回帰している件
シリコンバレー、ものづくり回帰 格安工房が革新の拠点
一年半程前にエバーノートの外村 仁 さんと対談したことがある。
この時のテーマはシリコンバレーだったのだが、印象的だったのは、今のイケてる人たちはサンフランシスコに集まってるよ!シリコンバレーはちょっと古い。という趣旨のことを言っていた事だ。
シリコンバレーでは徹底して「人」がいるところに会社が行く。なぜかって産業の中心が半導体からパソコン、データベース、ソフトウェア、ウェブサービス、モバイルと変わってきて、活躍する人が変わってきたからだ。それまでの製品は、アタマがよくて、1日中コード書いていて、短パンにTシャツな技術オタクでもよかったんだけど、新しいサービスは、より人の日々の生活に密着している。そんなサービスはカルチャーに触れている人たちが生んでいるケースが多い。文化的な人はサンフランシスコに多くいるんだ。その結果、シリコンバレーに人を呼ぶのでなくて、そこに会社が移っていくトレンドが今起きている。
これが一年半前。
そして、最初に取り上げた記事では、TechShopに人が集まってきているという流れを取り上げている。
ビジネス的にも、最近は作られるモノが注目される事が増えてきた。ただ、物づくりだけは、場所を選んでしまうんだよね。
今の時代の物づくりの環境にシリコンバレーが合わせてくる所が、世界の最先端を行く意地なのかもしれない。
時代はハードウエアへ、「シリコンバレー流ものづくり」とは
注目すべきはここだ
今、インターネット時代に育った若手技術者は、再びハードウエアに注目しつつある。
この流れを作っている中心の一つは「Wearables(ウエアラブル)」だ。Wearablesの定義は厳密に決められていないが大雑把に言ってしまうと、「人体を被う装置」だ。このジャンルには、「Google Glass」に代表されるHMD、「Fitbit」が代表する体に掛かるフィットネス用センサー、Google社に買収されたWIMM Labsが手がけていたスマート・ウォッチなどがある。こうした装置のほとんどは、スマホを周辺機器にしている。
ハードとソフトウェアは今まで独立したもののように進んできた。
ソフトウェア技術者がこなれてきた現在、彼らはリアルな物体をハックしようとしている。
シリコンバレーにほど近いサンフランシスコで育った技術者が、ハードを作ることが出来るシリコンバレーに注目するのは当然の理だと言えよう。
ハードウェアは、いわゆるメーカーだけが作る時代ではなくなってきている。
インターネット業界に放たれた技術者が大きく育ってくると、次の世代はハードウェアへと関心が移っていく。
ソシャゲ時代に2大ソシャゲプラットフォームが大きく成長していったが、彼らの中から面白いアイデアが出てくる事に期待したい。
ハードウェアに関する知識が無い?
そんな時はリバネスにご相談を。ものづくりの出来る町工場をたくさん知ってますからね。