沖縄県環境科学センター×リバネス 、「微細藻類研究者」のための微細藻類同定・培養サービス開始
株式会社リバネスは、近年、機能性物質やオイルを産生する微細藻類に注目が集まる中、新たな受託サービスとして藻類研究者を支援する「微細藻類同定・培養サービス」を開始いたします。微細藻類の同定は、長年の環境アセスメント業務で培った経験を有する一般財団法人沖縄県環境科学センターが担当し、培養実験や分子生物学的実験は、バイオ研究設備を備えたリバネスの知識創業研究センター(I2K)で担当。研究者向けのコンサルテーションなどにも対応いたします。
現在、4万種程度の藻類が知られていますが、未知のものも合わせると地球上には30万を超える種が存在するといわれています。人類は、古くからこれら藻類を食用等に活用してきましたが、近年においては、ヘマトコッカス藻から抽出されるアスタキサンチン等機能性物質や、ボトリオコッカスなどが産生するオイルなど、藻そのものの他、それらが作り出す有用物質やその活用においても注目が集まり盛んに研究されています。しかし、上述のとおり藻類の種類が非常に多いこともあり、淡水域、海水域等の環境中に生育している藻の種類の同定やその培養条件の検討など基礎的な特徴の理解は簡単ではありません。
「微細藻類同定・培養サービス」は、近年注目される微細藻類の研究を支援するサービスです。例えば、新規な有用藻類の探索研究において、検体中に含まれる藻の簡易同定や各種培養条件によるスクリーニングなどのサービスにより、研究者のルーティンワークを軽減し、スループットの向上に活用いただけます。また同分野への新規参入を考える研究者に対しては、その参入障壁を下げる様々な支援が可能です。同サービスを活用いただくことにより、微細藻類研究の推進、有効利用、産業活用の促進に寄与したいと考えています。
【微細藻類同定・培養サービスの概要】
これまでに1万検体以上を扱ってきた経験を有し、藻類の特徴を熟知した技術者による迅速な簡易同定評価を提供いたします。
1.お客様から検体を送付いただき、
2.沖縄県環境科学センターで検体中に含まれる藻類の細胞を回収し、
3.顕微鏡観察により種の同定と細胞数の計測を行い、
4.そのリストおよび主要3種類の写真を添付したレポートを作成してお返しします。その他、各種条件による培養試験やスクリーニングや単離培養などについてはリバネスのI2Kにて対応いたしますので、ご相談ください。
本件に関する問い合わせ先:http://agri-ga.com/?page_id=922
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■一般財団法人沖縄県環境科学センター
1981年12月設立。代表理事福村圭介。健康の保持増進に必要な食品・飲料水等並びに生活環境の保全及び管理に関し必要な検査、調査研究、啓発等を行い、もって地域社会の健全な発展に寄与することを目的に、各種検査業務、コンサルティング等を行っています。
■株式会社リバネス
2002年6月設立。代表取締役CEO 丸幸弘。スタッフ数46名。研究戦略開発事業、情報戦略開発事業、人材開発事業、教育開発事業、地域開発事業の5つの事業を展開しています。