MIT Technology Reviewが破壊的に面白い件

MIT Technology Reviewが破壊的に面白い件

このごろMIT Technology Reviewのwebsiteをよく眺めます。
研究室に入るちょっと前の大学生から、今まさに研究をしている人たちに読んでほしい記事がたくさんあるなぁと。
また、ビジネスレポートもあるので企業の研究員や新規事業の立ち上げなど行う人にもおススメ。

100年以上続くイノベーションレポート

誕生は1899年。
世界最強のテクノロジー機関であるMITをバックに、一貫して重要な科学技術とイノベーターを伝え続けています。

MIT Technology Review
leads the global conversation
about technologies that matter.

こんなん言われたら読むしかない。
ちなみに6か国語に翻訳されているのに日本語には翻訳されていません(悲。

破壊的企業50

特にお気に入りのコーナー
“50 Disruptive Companies 2013”
破壊的イノベーションを起こした企業が並び、その企業に関するオリジナルの記事も閲覧できます。
新興のスタートアップ企業からXEROXのような大企業まで同じ板の上に並べているのが面白い。
イノベーションの名のもとにすべてがフラットなのかもしれません。

また、各企業の何がイノベーティブであったのかを要約してくれています。
例えばXEROX。
XEROXといえば、コピーやレーザープリンター、FAXなどドキュメント事業の巨人なわけですが、
2009年にUrsula BurnsさんがCEOに就任して以来、IT関連の事業を伸ばしています。
この2013年にdisruptive(破壊的)とノミネートされたのは以下の理由。

Automating urban services. A Xerox system in Los Angeles changes the price of parking spots as demand fluctuates.

パーキングマネジメントシステムですね。
ロスの交通渋滞、駐車スペースの混雑っぷりは超有名。
それを解決するために、ライブの交通情報と、パーキングスペースの情報に合わせて、駐車の値段を上げ下げしたり、ドライバーに最も近い駐車スペースをレコメンドしたりするシステムを開発したと。
延々と駐車スペースを探してぐるぐる繁華街をドライブするということがなくなって、人々の行動が効率化するわけです。

結果、10%も駐車混雑が減ったとのこと。
はんぱない。

こんな感じの情報があれやこれやと詰め込んであるのが、MIT Technology Review。
ずばり、破壊的に面白い。

平易な英語で書かれているので、ぜひ読んでみてくださいまし。

参考:
http://www.technologyreview.com/about/
http://www2.technologyreview.com/tr50/2013/
http://www.technologyreview.com/featuredstory/511281/xeroxs-ceo-wants-to-shake-up-the-services-market/