海外生活と留学経験は、食生活のリベラルさには比例しない!(クアラルンプール発)

海外生活と留学経験は、食生活のリベラルさには比例しない!(クアラルンプール発)

海外生活が長いため、どんなものでも果敢にチャレンジすると思われがちな私。意外とコンサバなところがあるということをご飯など、一緒に食べていると気が付かれ指摘される。今まで、いろいろなものを食べる機会やびっくりするシチュエーションにあってきた。海外で生活するためには、特に食生活においてリベラルである必要はない。必要なのは、食べたくないなと思っても一度は口にする姿勢を持ち続けることだと思う。

タイのカオヤイ国立公園で調査をしている時に、調査仲間と一緒に食事をすることが多々あった。仲間はタイ人なので食文化が違う。最近では、日本でもタイ料理を食べることが多くなってきた。しかし、私が山の中で調査仲間と食べた料理はレストランで食べるものとは違っていた。

ある日、今日は美味しいものを買ってきたからと招待されて夕食の席についてみると。白い粒粒がサラダに入っている。そして、スープにもその粒粒は入っていた。卵だなぁ~でも、なんの卵だろうなぁ?と考えた。よくサラダを見るとその卵の親らしきものが混ざっている。高級料理らしいのだが、そこに見えている親は、まぎれもない蟻。別に、蟻を食べたらいけないというのはないが、慣れていないのでちょっとびっくりした。

また、ある時は水上レストランの上で、「これは珍味だよ。食べてごらん」と進められて茶色っぽいプチプチした卵らしきものを食べた。食べた後、見てきたらいいよと進められて調理場まで行ってみたらなんと、カブトガニ。日本では天然記念物だがタイでは多く生息しているらしく、卵を佃煮にして提供している。現地の人が美味しいと言っているものは、とりあえず一度食べてみることにしている。

食べ物もそうだが、異なる文化の地域へ行くときには、とりあえず先入観を捨てるように心がけている。何事も経験をしてみないと何とも判断が出来ないと思う。もちろん、どうにも経験できないこともあると思うので何でも、というわけにはいかないかもしれない。でも、その新しいことを体験することで見えてくる世界が広がってくることがあるのも確かだと思う。