スペシャリストでは満足しない、プロフェッショナルになるのだ!

スペシャリストでは満足しない、プロフェッショナルになるのだ!

子供の頃に将来なりたいものを聞かれた時、職種を答えることが一般的だと思う。私は、中学生の頃、将来なりたいものを聞かれて、「通訳」と答えていました。小さいころから海外で育ち、「英語が得意」だと信じていた私は英語が出来れば通訳になれると思っていた。もちろん、英語の通訳を目指すなら英語が出来ることは必要だが、それだけではいけないことを実感したのはずっと後のことだ。

スペシャリストとプロフェッショナル、日本語で聞くとどちらも褒め言葉に聞こえないだろうか?ところが、この二つの言葉には大きな違いが込められている。スペシャリストというのも、一つのことに長けている人をさす。スペシャリストになるのは、大変だし別に何が悪いわけではない。しかし、最近ではどの分野においても一流になりたいと思うとスペシャリストよりもプロフェッショナルを目指さないと生き残れない環境になってきている。

大学の専攻でも一つの分野を極めるのではなく、分野横断型の専攻が増えてきているが、大学にいる間に自分の専門性を磨きつつ、他の分野の知識を身につけるにはどうしたらいいのだろうか?いろいろな方法があると思うが私が知らず知らずのうちにしていたことで、自分の専門性以外の知識を得るのに役立ったことがある。

特別なことをしていたわけではない、私は研究も好きだったけれども、遊ぶことも好きだった。その遊びをもう一つの学びの場にするために、スポーツを通して他の学科の学生との交流をしたこと。後は、年代の違う人、国籍の違う人などと触れ合う機会がある時には積極的に参加をした。これは、私が最初からプロフェッショナルを目指していたからだと書きたいところだが、そうではない。私は、昔から自分と違うことに興味を持っている人と交流をするのが好きだったからにすぎない。また、同じことをずっと続けるのが苦手だった私は、他の分野の専門家と話をすることで脳をリセットすることが必要だったのだ。

現在もスペシャリストはおろか、プロフェッショナルになるには程遠い。しかし、プロフェッショナルになることを目標に日々努力を続けている。