いつか役立つかもしれない、腸内細菌の検査方法の知識
人間の大腸には「うんち」と腸内細菌が溜まっています。
腸内細菌にはいろいろなやつがいます。腸内細菌の重さは1.0~1.5Kg、その種類は1000種類以上、その数は600~1000兆個と言われています。
ちなみにうんちの重さの半分は、腸内細菌の死がいの重さでできています。
個人的には体重の1kgが細菌で占められているという事実に驚きを隠せません!
菌すっげーーー
どうやって腸内細菌を調べるか
腸内細菌を調べるには「便培養検査」を行います。
便の中にいる細菌を培養して、量を増やしてあげてから観察します。
病気のときに検便をした場合、下痢等各疾患へ影響を与える菌や食中毒に関連する菌の存在確認をします。
例)カンジタ菌、真菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、O-157、カンピロバクターなど
便培養検査の道具
便培養検査用の道具を紹介します。
シードスワブγ1号 (一般菌便培養専用容器)
使い方など
・糞便を専用綿棒で採取し。容器に入れて下さい。
・自然排便が困難な場合、綿棒を肛門に挿入して採便して下さい。
・検体採取には、患者様への説明と協力が必要です。
・依頼時に特記事項(海外渡航暦や渡航先、飲食物など)を明記すること。
綿棒で取るのは痛そうです。。。
便培養検査の限界
細菌の培養は難しく、腸内細菌の80%は培養できない。
えっ、培養できない菌多すぎ…!!
便検査とDNA鑑定を組み合わせる。
いま腸内の健康状態を調べたいときには、便に含まれる腸内細菌のDNAを検査する方法がとられています。いちばん期待されているのはメタゲノム解析といって、うんち全体に含まれるDNAをまるごと採取し、1000以上混ざっている菌のDNAを特に分離せず、全部調べるというものです。データが混ざって大変なのですが、そこは高度なコンピュータ処理を行います。
調査方法を研究している研究者がいます!
また魚の腸内細菌について研究している先生の記事なんかいかがでしょうか。
魚の腸に棲む小さな活躍者たち 杉田治男
ほかにも「腸」の研究についてはこちらなんかもオススメです
<h3腸内細菌デザインする、ベンチャー企業が登場しています
<
h3>
公式ページ:株式会社メタジェン
研究者へのインタビュー:便からタカラを掘り出す「茶色い錬金術」で世界を健康に