研究者の仕事の半分がロボットに置き換わる時
こんな記事が話題になっています。
あなたの仕事は大丈夫か?ロボットに置き換わる仕事リストの衝撃!
オックスフォード …
オックスフォード大学の研究では、特に事務処理、営業、サービスなどの分野で置き換えが激しくなると予測している。この分野に従事する人は全体の47%に達しており、仕事の半分がなくなってしまう可能性があるという。
2012年の3月に10年後に食える仕事、食えない仕事という書籍を読んだのだが、それに加えてという話題が盛り込まれている。
10年後に食える仕事、食えない仕事 | いつか創造される何かは、今想像出来る未来 @geeorgey 吉田丈治
10年後に食える仕事、食えない仕事 …
10年後に・・・の方で訴求されているのは、グローバル化の加速に伴って安い労働力が流入してくる。その時に、今やっている仕事が成り立つかい?という話題。これはクラウドソーシングが普及していくに連れて、多くの人が目の当たりにするようになるだろう。まだ国内が中心だが、英語さえなんとかなればコストが安価に抑えられるのであれば、英語が出来る人を1人採用するだけでペイする会社はそうするだろう。
そして、今回オックスフォード大学が発表したのはそもそも仕事はロボットに取られてしまうよねという部分に踏み込んでいます。
これからの20年で現在のアメリカの雇用の50%以上がコンピューターに代替される | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】
これからの20年で、現在のアメリカの雇用の半分は、コンピューターに取って変わられる可能性が高いとしています。
上のグラフは、右に行くほどコンピューター、ロボットによって仕事が行われる可能性が高く、左にあるほどコンピューター化の可能性が低い仕事となります。
例えば、物流、営業、事務及び秘書業務、サービス業、製造業などは、コンピューターによって代替される可能性の高く、一方、経営、財務、エンジニア、教育、芸術、ヘルスケア業務などはコンピューターによる影響は少ないとされています。
研究者の仕事はどうなるだろう
職業としては、人に関わるものと、脳みそを使うものについては影響が少ないということになっています。
研究者はそもそも脳みそを使う職業です。イノベーションを起こすような発想と言うものは、コンピュータで再現できる様なものではなさそうですし、職業としては残り続けるはずです。
一方で、仕事の方法は変わってくるでしょう。
今まで研究者が手作業でやっていたことはどんどんロボットに置き換わります。雑に言うと、47%は仕事がロボットに置き換わると言われている事を研究という業界に当てはめれば、今やっている仕事の内47%はやらずに済む時代が来ることが予見できるはず。
そうなってくると、ますます頭をつかう時間が増えていく事になりますので、研究業界的には歓迎すべき事象だと言えるのではないでしょうか。
ただ、日本の研究者はただでさえ書類仕事が増えて参っているという話を聞きます。世界中の研究者のスピード感が上がっていくこの先20年の間に、スピードを阻害する様なルールが存在すると、研究環境の悪さが優秀な研究者を遠ざけてしまうでしょう。
当然、事務作業に優秀なブレインを縛り付けることは研究のスピード感を鈍らせることになります。オートメーションが更に進み、研究に没頭できる環境が競合として現れれば勝てっこない。
一番を取りにいく為の政策が待たれます。
オックスフォード大学 THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?