学会ポスターセッションで効果的なコミュニケーション手法を漫才から学ぶ研修をやった話

学会ポスターセッションで効果的なコミュニケーション手法を漫才から学ぶ研修をやった話

先日行われた超異分野学会2014で、身内の不幸により急遽スタッフが欠席せざるを得ず、代打でこんなことをやってきました。

若手お笑い芸人メルボルンの二人による、コミュニケーション講座です。

どんなことをやったのか?

芸人さんには「漫才」の基本形についてのレクチャーをしてもらいました。

「つかみ」「フリ」「ボケ」「ツッコミ」という4つの要素についての説明がある訳ですが、今回は学会のポスターセッションを効果的に使うためのコミュニケーション講座という事で「フリ」に特化した講座です。

なぜ「フリ」が大事なのか?

メルボルン

メルボルンの二人の左側、石橋さんは理系出身だそうで(早稲田工学部)、黒ラブ教授と恋チュン動画作ってました。

さて、そんな理系出身の石橋さんが言った言葉がなるほどポイントなんですけど

「自分の研究成果を伝える際、いきなり要点から話していませんか?」

知らない人に対して、ど真ん中にストレート投げてませんか?という話をする訳です。

良い誘い玉を投げてあげないと、手を出しにくいんじゃないですか?と言うんですね。

上手に話を振ってあげる事によって、まずはコミュニケーションのスタートを誘い出しましょうと。そんな話をしてもらいました。

フリにも何パターンかあり、いきなり凄いことを全面に出すのではなく、まずは自分を下げてみる。苦労した部分を見せて、思わずつっこみたくなるような誘導をしてみる。とか、人とのコミュニケーションの第一歩としてこう言う手法があるよねと。

今回はフリに特化して、日本化学会の年会直前という事で、ポスターセッションで使えるをテーマに運営してみましたが、このようなコミュニケーションの型を知っているだけで、効果的なやりとりを生み出すことが出来るというのは異分野融合として面白いなと思っています。

chem

日本化学会に参加する二人。コンビ名は「ケミストリー」

 

もちろん講義のあとは、実践です。

隣の人とコンビを組んでもらい、穴埋め式の漫才台本を自分なりに埋めてもらいました。

自分のバックグラウンドを含めた漫才のフリを行ってもらうというやり方。

実際、尺が足りなかったので、総評までいけなかったのが残念ですが、考えたネタに対してどうだったのかまで突っ込めると更に深まりますね。次回はそういったことも交えてやりたいと思います。

コンビ名「すし」のお二人の発表(当然初対面です)

コンビ名「すし」のお二人の発表(当然初対面です)

次回も企画してます。中身についてはちょっと変更の可能性ありますが、是非ご参加ください。損はさせませんよ!!


石橋さんのTwitterみつけたので紹介。