サイエンスは、世界を拓くパスポート

サイエンスは、世界を拓くパスポート

前川 昇平  修士(MSc)

イギリスから飛び込んだインターンシップ

高校も大学も親の仕事の都合でずっと海外で暮らしていました。ロンドン大学で動物学を専攻していたとき、長い夏休みを利用して何か経験を積みたいとインターンシップ先を探して出会ったのがリバネスです。テレビのサイエンス番組が好きで、メディアの仕事に憧れがありました。リバネスなら「サイエンスを伝える」様々な修行ができると考え、メールを送ったのです。インターン時は1ヶ月日本に滞在して、実験教室やキットづくりに参加しました。そこで見たのは、社員たちが各々の専門を活かして実に様々な仕事に取り組んでいる様子でした。みんながいきいきと働いている様子が忘れられず、修士課程の卒業を間近に控えて改めて代表に「サイエンスの面白さを伝える動画づくりをやりたい」、と伝えました。じゃあ、それやろうぜ、とすぐに返事をもらえたのです。ここなら自分がやりたいことがすべてできる、と思えた瞬間でした。

僕が変われる場所

リバネスは、人見知りで、自信が持てなかった自分を変えてくれた場所です。大きな転機は入社して1ヵ月半後のマレーシア出張にありました。3日目の夜、急に「明日は1人でお願いね」と任されてしまったのです。それまでは、先輩の横について話を聞いているだけだったので、とても不安でした。クライアントの間に入り、通訳をしていたのですがどうにも議論が進みません。そこで、ただ通訳するだけではなく、自分の意見を合わせて伝えてみました。すると、予想以上に議論を良い方向に導けたのです。この成功経験は他の多くの場面で活きています。新入社員でも責任ある仕事を任せてもらえるので、自分が成長できる機会があふれています。

サイエンスは国境を超える

この会社は大学や企業、教育機関と連携し、様々なサイエンスが集まるコミュニティの中心になることを目指しています。そんなサイエンスの中心を日本以外にも増やしていきたい。各国で抱えている課題は違っても、国の発展・反映に科学技術が欠かせないのはどの国でも同じです。サイエンスという世界共通言語を使うことで、リバネスのモデルは世界で通用すると考えています。自分自身、海外での経験を活かして世界でネットワークづくりをする役割担っていることにとてもやりがいを感じるのです。これからも、信頼できる仲間たちと世界を拓いていきたいです。

(文:大宮拓馬)

前川 昇平(まえかわ しょうへい) プロフィール

University College London、生物学部・動物学科卒業。2011年、同大学院で進化人類学を学び、修士号(MSc)を取得。卒業後は2年ほどロンドンで自然科学系の映像制作に携わる。2013年に帰国し、株式会社リバネスに入社。