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データでわかる研究留学「転ばぬ先の杖」

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留学とは、多くの日本人にとって飛び込む勇気だ。どうせ飛ぶなら眼前に広がる不安というハードルは出来る限り下げておきたい。そのために知っておくべきことや準備しておくべきことは無数にあるが、研究者向けの体系だった情報は少ないのが現状だ。
そこで今回は、海外各都市にある日本人研究者コミュニティの連合「United Japanese Researcher Abroad (UJA)」が学生、ポスドクや研究室主催者(PI)を含む合計533名の日本人研究者対象に行った『研究留学に関するアンケート2013』のデータを元に、リバネス流の研究留学前にやっておくべきスタンダードを提示したい。

全アンケート集計結果は以下URLを参照:http://www.uja-info.org/2013mbsj/2013UJASurvey.pdf

Q1 留学先をどう選ぶ?
海外でも国内でも、研究の充実に密接に関わってくるのは研究室選びだろう。アンケートでは留学中、若しくは経験者の約3割がこれまでに読んだ論文から留学先を選んでいた。また、次に多かった回答としては、知り合いのつて。つまり、留学先のラボの研究について、文献を通してよく知っていること、またはラボメンバーと間接的でもネットワークがあることが重要だ。興味を持った論文の著者のラボや所属ラボの海外共同研究先のメンバーに学会や講演会の際に話しかけてみよう。留学先として検討できる選択肢が確実に増え、自分なりの選択基準もそれに伴ってできるはずだ。

興味をもった研究者と積極的にコミュニケーションを取るべし

【初期計画】留学先の選び方
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グラフはUJA『研究留学に関するアンケート2013』から転載
http://www.uja-info.org/2013mbsj/2013UJASurvey.pdf
留学中326人、留学経験あり134人、留学に興味あり186人が回答した。

Q2 新しい研究テーマにチャレンジする?
自身が留学前に携わっていたテーマを突き詰めていく場合が多いのかと思いきや、アンケートでは7割以上の留学者が「新しい分野に参入」、もしくは「以前の研究に新しい分野・技術を自分の研究に導入」したと回答している。留学を研究の幅を広げる一つの転機と考える場合も多いのではないだろうか。自由な雰囲気、共同研究のしやすさ、雑用の少なさなどを日本での研究環境と比べた利点として挙げる方も多く、チャレンジしやすい環境に後押しを受けた方もいるのではないかと考えられる。留学時に大きなチャレンジができるように、将来取り組みたい研究テーマを常に考え続け、留学先で習得すべき考え方や技術を明確化していくことが必要だ。

留学先で習得できる新しい視点や技術を明確化すべし

【留学中の状況】ご自身の研究テーマについて
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グラフはUJA『研究留学に関するアンケート2013』から転載
http://www.uja-info.org/2013mbsj/2013UJASurvey.pdf
留学中326人、留学経験あり134人が回答した。

Q3 留学中のお金はどうする?
霞を食べて生きていくわけではない。アンケートでは留学開始時に、留学先、若しくは外部機関からの収入を得ている方が90%以上であった。殆どの留学者が、収入の目処がたってから渡航しているのだ。ポスドクであれば当たり前だが、アンケートの回答者460名中139名が留学時に学生(全アンケート集計結果参照)であったことを考えると、学生であってもその大半が収入を得ていることがデータから推察できる。日本と大きく違う点が、この大学院生の収入に対する考え方だ。海外、特にアメリカでは、ポスドクと同様にPIのグラントから給料を貰って研究をするのが当たり前になる。大学や学部によって差はあるが、学費免除の上、学振DC同様の給与が与えられるのが一般的だ。留学先の学部事務に問い合わせれば、額面まで提示してくれるはずだ。

留学前に収入源を調査・確保すべし

【初期計画】開始時の収入源
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グラフはUJA『研究留学に関するアンケート2013』から転載
http://www.uja-info.org/2013mbsj/2013UJASurvey.pdf
留学中326人、留学経験あり134人、留学に興味あり69人が回答した。

Q4 語学は留学中になんとかなる?

留学経験のない日本人学生や研究者にとって、語学への不安は尽きない。特にリスニングやスピーキングに不安があることがほとんどではないだろうか。上の図を見てほしい。語学力に対して60%以上の方が「なんとかなる」と思って海を渡る。そして、図Bのように60%以上の方が「日々精進しながら乗り切っている」と答えている。自身の語学力をなんとかやっていけると楽観視できるようであれば、海外に飛び込んだ後で力をつけながら対応している留学者が多いように考えられる。もちろん、語学力が高ければ高いほど留学生活はより有意義なものになるが、まずは飛び込んでみる姿勢も必要なのではないだろうか?

語学に関しては習うより慣れろの姿勢で飛び込むべし

【初期計画】語学力は
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【留学中の状況】語学・コミュニケーションは
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グラフはUJA『研究留学に関するアンケート2013』から転載
http://www.uja-info.org/2013mbsj/2013UJASurvey.pdf
留学中326人、留学経験あり134人、留学に興味あり69人が回答した。

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