11/12(土) 実践女子学園中学校・高等学校で3Dプリンターを使った実験教室を実施しました
いつでもすぐに、自分の思い描いたものをリアルな立体物に変換することができる3Dプリンター。今回は、この3Dプリンターを使って、身の回りの課題を解決していく実験教室を行いました。
本教室の特徴は、3Dプリンターでものを作り出すことを目的としているのではなく、3Dプリンターを課題解決のためのツールとみなしている点です。3Dプリンタの最大の特長である「自分の思い描いたものをすぐに立体物として作り出せる」という点を最大限に活用し、自ら設定した課題に対するソリューションがその時間中に手に入るという、新しいものづくり教育プログラムとなっています。
さらに今回、リバネス講師のメッセージ「まず考えを発信することからはじめよう」をもとに、自分の考えを仲間に発信する時間を大切にしました。自分の考えを伝え、仲間と共有していくことの大切さ、議論しながらアイディアをふくらませていくことの楽しさを実感できる教室を実施しました。
実験教室では、教室の黒板まわりでどんな課題があるか、班の皆で考えを出し合うことから始めました。まず、自分の考えをポストイットに書いていく個人ワークを行い、その後、大きい紙に自分たちの考えを貼りながら、班で黒板まわりの課題についての考えを深めていきました。
・短いチョークは持ちづらい
・チョークの置き場が粉だらけになって手が汚れる
・色にバリエーションが少ない
など、たくさんの課題が出ました。
続いて、その課題を解決するためには、どんなものを作れば良いかを考えました。
・短くなったチョーク用のキャップが作れれば、持ちやすくて手も汚れないのではないか
・色の違うチョークをまとめて持てるものがあったらカラフルな色が出せるのではないか
それぞれの「課題」に対して、「仮説」を立てた後に、実際に立体物を設計、3Dプリンタで出力したものを使って課題が解決できるか「実証」を行いました。
生徒たちがアイデアを出して設計したものを3Dプリンタで出力し、それを使って課題が解決できたときには大きな歓声があがりました。その後、自分たちのつくったものが「どんな課題を解決することができるか」、「どうやって使うのか」を記載した「トリセツ(=取扱説明書)」を書き、教室のみんなの前で発表を行いました。
終了後、子どもたちから
・自分の意見を発信しあって議論するのがこんなにも楽しいとは思わなかった
・課題を考え、アイデイアをだしあうのが楽しかった
・自分も「研究」ができることがわかった
といった声を聞くことができました。自分の考えを発信し、仲間と共に議論して、アイデイアをふくらまることの重要性や楽しさを感じてもらえました。また、課題を見つけて解決する「研究」を自分たちもでも行うことができることも実感できたようです。
【概要】
日時:11月12日(土) 13時半〜17時半
場所:実践女子学園中学校・高等学校
対象:中学3年生28名
内容:3Dプリンターを使った実験教室
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス
教育開発事業部
担当:花里
メールアドレス:[email protected]
TEL:03-5227-4198
本実験教室は教育応援プロジェクトの一環として実施しています
教育応援プロジェクトについて:https://lne.st/pf/tceer/