【実施報告】コーププラザ新中野教室にて出前実験教室を実施しました

【実施報告】コーププラザ新中野教室にて出前実験教室を実施しました

生活協同組合コープみらいが運営するカルチャーセンター(コーププラザ)にて、小学生親子を対象に、様々な食べものからDNAを取り出す実験教室を行いました。

生きものの体を作るための「設計図」であり、全ての生き物が持つと言われるDNA。では、見た目の姿、形の違う生き物でも共通してDNAを見ることができるのでしょうか。DNAの基本知識を学んだうえで、子どもたちはまず、鮭とブロッコリーを使ってDNAの抽出実験を行いました。初めて見るDNAの様子に、子どもたちは興味津々の様子でした。

さらに、発展実験として、鳥肉と卵からそれぞれDNA抽出実験に挑戦しました。同じように実験操作をするものの、どうしても卵だけ他の食材と様子が違って、糸状のDNAが見られません。子供たちの顔には「なんでだろう」という表情が浮かびます。中には、実験に失敗したのだろうかと不安げな表情をうかべる子もいました。

ここで講師からの解説を行いました。実は、卵の細胞はひとつしかないため、目でDNAを見ることができなかったのです。私達人間は、最初は受精卵というひとつの細胞から始まって、細胞を増やすことで体を大きくしています。同じように鳥も、卵のときはひとつの細胞しかなく、その細胞が増えることで鳥としての体が出来上がっていくのです。子どもたちだけでなく保護者の方も含めて、なるほどと納得していた様子でした。

そして、最後に、今日の実験で感じた「なんでだろう」という気持ちこそが、研究者にとって大切であると講師を務めた河嶋の経験談を交えて話をしました。乳酸菌の研究をしていた河嶋は、同じ操作をしても違う見た目の菌が毎回生えてくることに「なんでだろう」という気持ちを抱いたことから、新しい発見をしています。河嶋からは、自分が予想していたことと違ったことがおきたときに、失敗したと思ったり、見過ごしたりせずに、ぜひ「なんでだろう」という気持ちを大切にしてほしいと伝えました。

アンケートでも、DNA抽出の楽しさにとどまらず「本物の研究者になった気分で楽しかった」という子供の声や、「子供がなんでだろうと思う顔をしているのを見て、成長を感じました」といった保護者からの声があがりました。

今回のように、リバネスの運営するディスカバリーラボでは研究経験のあるスタッフのもと、自ら考える力を育む教室を行っています。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
また、9 月より体験参加も受け付けております。

実施概要

日時:7月28日(金)10:30-12:30
場所:コーププラザ新中野
実験内容:様々な食物からDNAをとりだそう

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